日本海軍 三菱 A6M2 零式艦上戦闘機21型戦闘爆撃機仕様・神風特別攻撃隊「永遠の0」登場機(1/48 ハセガワ)
IJN aircraftcarrier fighter plane A6M2 bomber special Type 0 mode21 "ZEKE" Kamikaze special attack team from movie "Zero forever"(Hasegawa 1/48)



参考文献:潮書房 軍艦メカ3 日本の空母
     丸メカニック 零戦  
    光人社「特別攻撃隊の記録・海軍編」  
   
 映画「永遠の0」で、映画の冒頭と最後に出てくる機体です。
 主人公の宮部少尉の機体ではなかったのですが、ある理由から同僚から譲ってもらい、最期の搭乗機となりました。
 今回は、現状1/48スケールではベストキットのハセガワ製キットをベースに制作しています。



This model exhibits ZEKE model21, on 2014 movie "Zero forever".

 劇中の仕様にするためにはデカールがまったくあわないので、タミヤ製52型のそれを流用しました。
 尚、劇中の零戦のふちが若干黒いのは、特にそういったペンキを塗ったのではなく、単に白いふちを目立たないようにリペイントしただけですので、単にふちなしの日の丸を貼っても大丈夫です。
 今回はせっかくなので、フィギュアにあわせて脚かけを出した状態にしています(実機は機体側面にボタンがあり、押すとばねで飛び出すしくみになってます)。
 爆弾架は、どうやってこれで突入前に安全装置外すんだろうと思いますが、99艦爆から流用した250kg爆弾は安定翼付近に信管がついているのでこれを機内で操作するのだと思います。
 爆弾架はファインモールドのメタル製部品です。
 ピトー管は、ファインモールドの金属線に交換しました(刺さります)。
 シートベルトはタミヤのエッチング製です。
 エンジンカウル下部の潤滑油冷却口のしきり板は金属板で再現しています。
 空中線支柱もタミヤ製からの流用で、空中線自体は金属線製です。
 爆弾の安定翼は、金属板で再現しています。
翼の上には、脚が出ている状態を示す小さな赤い金属の板をとりつけています。  
 
<零戦の爆弾について>  
 零式艦上戦闘機は、デフォルトでは60kg爆弾しか装備できません。  
 初めて零戦に250kg爆弾が装備されたのは「あ号作戦」でしたが、そのときはまだあくまで水平爆撃を想定していました(但し、この「爆弾装備零戦」隊には「特別攻撃隊」という名前がついてましたが)。  
 零戦に250kg以上の爆弾を装備するためには専用のアタッチメント(制式名称:九七式中型爆弾懸吊装置)が必要ですが、大学の先輩でもある岡見予備中尉(早稲田)の話によると、無理やり機体にはんだ付けで爆弾を装着した機体もあったそうです。  
 そもそも出撃したからといって必ず会敵できるとは限らず、出撃途上、故障で引き返す確率も高かったため、特攻機といっても安全装置と爆弾の投棄処理機能は必須のはずなのですが、中には護衛機がいったん基地に戻って爆弾を装備して再出撃しようと したら、アタッチメントも爆弾もなく、結局銃装のまま出撃して帰ってこなかった、といった例もありました。  
 
 
 爆弾の信管は先端か安定翼の間、爆弾本体の後ろについていますが、これは通常、 爆弾が機体を離れると同時に爆弾本体の前か後ろについている小さなプロペラが回転し、安全装置が解除されるしくみになっています。特攻機の場合、機体とともに爆弾が「着弾」するので、どこに安全装置が あるのか、どうやって解除するのか3名の元隊員の方に尋ねてみたのですがいずれもわからない、覚えていないそうです。現存する第三昭和隊・中村栄三少尉機の写真には、爆弾の先端に安全装置の羽車を押さえておく金具がついているものがありました。  
 特攻機が装備していたのは海軍では「通常弾」を呼称される、対艦艇用のてっ甲爆弾でした。これは、陸上攻撃用爆弾よりもシェルが厚く、信管も船体の鉄板・装甲板を貫いてから爆発するように遅延信管が装備され、したがって要求される精度も 陸用爆弾より厳格なもの でした。炸薬も、着弾のショックで爆発しないように蜜蝋で保護されていました。  
 公式文書では通常攻撃の零戦は250kg爆弾までしか装備していないのですが、特攻作戦では500kg爆弾を装備した例が示されています。具体的には、「永遠の0」のモチーフとなった神雷部隊、第5.6筑波隊、第八七生隊、第六神剣隊等です。装備していたのはいずれも五二型でした。
 実際事前に零戦に500kg爆弾の搭載実験をやった記録はあるのですが、やはり離陸することも大変なら空中での機動も 無理に近いものでした。他にも、零式水上偵察機に800kg爆弾を、「赤とんぼ」こと九三式中練に250kgとさらに航続距離延長のためドラム缶を空いたコックピットに「装備」 して出撃した例もあります。  
 公式記録にも、250kg爆弾一発しか装備できない九九式艦上爆撃機に「二五番を四発」装備という例があるにはありますが、これは六番を四発、の間違いかもしれません。零戦同様、無理して500kgを装備した記録もあります。  
 弾頭の色は緑でしたが、無塗装の例も多くみられます。  
 特攻機の機銃は装備していた例と装備していなかった例がみられます。零戦丙型の20mmだけ外して、13mmだけ残した例もありました。これも敵戦闘機と遭遇し、爆弾を投棄後空中戦になった時のことを想定したのでしょうか。
 
As Zeke was designed to carry only 60kg bomb, she needed special attachment to carry bomb heavier than 250kg.  
Some of planes are suggested to carry 500kg bomb, but it was too heavy to launch, and mobile on the sky.  
The first mission of "Bomber ZEKE" was on june 1944, on the battle of Mariana. then, their misshion was just normal horizontal bombing (but team was callaed "special attack team").  
In IJN, "normal bomb" meant "bomb for attacking ships", kind of armor piassing bomb. it had harder shell and less explosive than ground attack bomb.explosive was covered by honey wax to prevent explode by shock.  
On the official documents, all Zeke carried 250kg bomb on special attack misshion, but some of survivor say, that they had carry 500kg bomb.  
Some of planes machinesguns were removed to reduce weigt,but some plane remained their guns to self diffence.  
 


I referred to a book published from Gakken.
This model is based on Hasegawa,s kit.

equipments are painted in original color.
Seatbelt is made of photo-etched parts from Tamiya.
Piton-tube is made of brass line and pipe.

I carve panel lines with knife.
Shadow is painted by pastel, using only brush.
Cockpit cover is made of solid one part.


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