日本海軍 三菱 A6M5 零式艦上戦闘機52型戦闘爆撃機仕様・神風特別攻撃隊 宮部久蔵少尉機 「永遠の0」登場機(1/48 タミヤ)
IJN aircraftcarrier fighter plane A6M2 bomber special Type 0 mode21 "ZEKE" Kamikaze special attack team from movie "Zero forever"(Tamiya 1/48)


爆弾装備零戦
参考文献:潮書房 軍艦メカ3 日本の空母
     丸メカニック 零戦  
    光人社「特別攻撃隊の記録・海軍編」  
   
 映画「永遠の0」で、内地に戻った宮部少尉が乗り込み、最期の搭乗機となるはずでしたがある理由で同僚に譲ることになった機体です。
 元となっているのはタミヤから出ている「永遠の0」仕様のキットで、これは従来の52型に映画の仕様の尾翼デカールが入っていました。
 元のキットの出来がいいので、タミヤ純正の機銃銃身とピトー管を追加した以外はあまり手を加えていません。
 追加したのは空中線とブレーキパイプ、それに脚が出ていることを示す、翼の上面にある赤い金属板くらいです。
 問題なのは爆弾でした。劇中で21型と並走しているシーンがあるのですが、そこではっきり21型の250kgと異なるシェイプで、しかもアタッチメントが見えず直接機体から吊ってるように見えました。
 後ほど述べますが、零戦が搭載できるのは250kg爆弾までですが、はっきりした証拠はないものの500kg爆弾搭載した例もあるそうなので、ベテランである宮部には500kg爆弾が与えられた、ということにしていたのかもしれません。
 ただ、爆弾の形がどうみても「800kg爆弾」・・・それもおそらく映画の前半で九七式艦攻が落としたそれと同じものに見えるので、そのデータを流用したのかもしれません(尚、劇中の訓練シーンで黒い弾頭の魚雷を落としているシーン がありますが、訓練弾頭の色は本来「赤」です)。
 そんなわけで、映画の形を再現するということで模型的には800kg爆弾をくっつけてみました。

This model exhibits ZEKE model21, on 2014 movie "Zero forever".
 
 
<零戦の爆弾について>  
 零式艦上戦闘機は、デフォルトでは60kg爆弾しか装備できません。  
 初めて零戦に250kg爆弾が装備されたのは「あ号作戦」でしたが、そのときはまだあくまで水平爆撃を想定していました(但し、この「爆弾装備零戦」隊には「特別攻撃隊」という名前がついてましたが)。  
 零戦に250kg以上の爆弾を装備するためには専用のアタッチメントが必要ですが、大学の先輩でもある予備中尉の話によると、無理やり機体にはんだ付けで爆弾を装着した機体もあったそうです。  
 そもそも出撃したからといって必ず会敵できるとは限らず、出撃途上、故障で引き返す確率も高かったため、特攻機といっても安全装置と爆弾の投棄処理機能は必須のはずなのですが、中には護衛機がいったん基地に戻って爆弾を装備して再出撃しようと したら、アタッチメントも爆弾もなく、結局銃装のまま出撃して帰ってこなかった、なんて例もありました。  
 爆弾の信管は先端か安定翼の間、爆弾本体の後ろについていますが、これは通常、爆弾が機体を離れると同時にプロペラが回転し、安全装置が解除されるしくみになっています。特攻機の場合、機体とともに爆弾が「着弾」するので、どこに安全装置が あるのか、どうやって解除するのか3名の元隊員の方に尋ねてみたのですがいずれもわからない、覚えていないそうです。  
 特攻機が装備していたのは海軍では「通常弾」を呼称される、対艦艇用のてっ甲爆弾でした。これは、陸上攻撃用爆弾よりもシェルが厚く、信管も船体の鉄板・装甲板を貫いてから爆発するように遅延信管が装備され、したがって要求される精度も 陸用爆弾より厳格なものでした。炸薬も、着弾のショックで爆発しないように蜜蝋で保護されていました。  
 公式文書では零戦は250kg爆弾までしか装備していないのですが、多くの証言で500kg爆弾を装備した例が示されています。実際零戦に500kg爆弾の搭載実験をやった記録はあるのですが、やはり離陸することも大変なら空中での機動も 無理に近いものでした。他にも、零式水上偵察機に800kg爆弾を、「赤とんぼ」に250kgとさらに航続距離延長のためドラム缶を空いたコックピットに「装備」して出撃した例もあります。  
 公式記録にも、250kg爆弾一発しか装備できない九九式艦上爆撃機に「二五番を四発」装備という例があるにはありますが、これは六番を四発、の間違いかもしれません。  
 弾頭の色は緑でしたが、無塗装の例も多くみられます。  
 特攻機の機銃は装備していた例と装備していなかった例がみられます。零戦丙型の20mmだけ外して、13mmだけ残した例もありました。これも敵戦闘機と遭遇し、爆弾を投棄後空中戦になった時のことを想定したのでしょうか。
 
As Zeke was designed to carry only 60kg bomb, she needed special attachment to carry bomb heavier than 250kg.  
Some of planes are suggested to carry 500kg bomb, but it was too heavy to launch, and mobile on the sky.  
The first mission of "Bomber ZEKE" was on june 1944, on the battle of Mariana. then, their misshion was just normal horizontal bombing (but team was callaed "special attack team").  
In IJN, "normal bomb" meant "bomb for attacking ships", kind of armor piassing bomb. it had harder shell and less explosive than ground attack bomb.explosive was covered by honey wax to prevent explode by shock.  
On the official documents, all Zeke carried 250kg bomb on special attack misshion, but some of survivor say, that they had carry 500kg bomb.  
Some of planes machinesguns were removed to reduce weigt,but some plane remained their guns to self diffence.  
 


I referred to a book published from Gakken.
This model is based on fujimi,s kit.

equipments are painted in original color.

Piton-tube is made of brass line and pipe.

I carve panel lines with knife.
Shadow is painted by pastel, using only brush.
Cockpit cover is made of solid one part.


48分の1航空機に戻る