日本海軍 愛知 九九式艦上爆撃機一一型(D3A1) 「飛龍」搭載機(真珠湾攻撃時)(1/48 ハセガワ)
参考文献:光人社 軍用機メカ・シリーズ「彗星/九九艦爆」
防研資料「昭和16年12月〜昭和17年4月 飛龍飛行機隊戦闘行動調書」
真珠湾攻撃、第2次攻撃隊に参加した空母「飛龍」艦爆隊・BU214号機(操縦・清村勇二飛曹、偵察・清水好生二飛曹)をを模してみました。
今回初めて、プロペラを回転させるためにモーターをしこんでみました。
配線は、胴体から翼、固定脚を経由して車輪から伸ばしています。
<同体・翼>
ヒートペンでリベットをうってみました。
残念ながらキットのままではエンジンと翼の段差が各所にある為、パテで整形しました。
エンジンには銅線でコード類を追加しました。
今回は離艦のイメージで製作しましたので、フラップは離陸時の位置にしています(これは「赤城」上で撮影された実際の映像が役立ちました)。
布張りの部分は、差異を出す為に若干の白とつや消しを増したグレーで塗っています。
すみいれ後、はみだしたパステルをふいていたら若干はげてしまい、それをレタッチしていたら、なんだか何度もこまめにリペイントされた
「使い込まれた機体」っぽくなりました。ただ、実際の艦載機は耐久性の関係から新品が優先的に送られ、古くなった機体は陸上配備にまわされたそうです。
ピトー管は先端を0.3mmのパイプに交換してあります。
<コックピット>
コックピットはフィギュアを載せる関係から、さほど手を入れませんでした。
計器類はキットのまま、計器版を極細の筆で白色(目立たせる為にあえてトーンの低めの色ではなく白をそのまま)を塗っています。
キャノピーは、離艦時は離艦失敗の際すぐに脱出できるように開かれています。
フィギュアは操縦士がモデルカステン製、偵察員がタミヤの零戦32型についてきたフィギュアを使用しました(狭いコックピットにおさめるには
若干調整が必要です)。操縦桿もフィギュアにあわせて若干短くしています。
操縦士は発艦の際、機首が上を向いて前が見えにくいため、飛行甲板の白線(真ん中の線と平行している破線)を身ながらまっすぐ機体が進行
しているか見ている状態にしました。
<固定脚>
「加賀」航空隊の山川新作氏の「報国522号」の写真を見ると、固定脚の赤い塗装にはふちに黒線が見えます。しかし、
ここはマスキングも難しい場所なので、フリーハンドでまず黒線を入れてから、赤色で塗りつぶしています。
<武装>
防研資料「昭和16年12月〜昭和17年4月 飛龍飛行機隊戦闘行動調書」には、九九艦爆は250kg爆弾と内装の7.7mm機銃を装備、
これを消耗したことが記されています。
機銃弾も万単位で消耗しているので、地上攻撃に使用されたことも確認できました。
爆弾は11型の場合、翼の下に50ないし60kg爆弾を装備できましたが、このアタッチメントは爆弾を装着するときだけ翼の下に取り付けられて
いたそうです。
九九艦爆の主兵装の250kg爆弾には、陸用爆弾と対艦用の通常爆弾とがありました(撤甲弾は存在しない)が、真珠湾攻撃第2次攻撃隊の
目標は飛行場であったため、陸用爆弾が用いられました。
撤甲爆弾のほうが弾体の強度が高く、炸薬の量も少なかったそうです(旧式は陸用と同じく炸薬量は40%、新型の九九式250kg通常爆弾の場合、20%)。
250kg陸用爆弾の先端には、小型のプロペラを真鍮板で追加しています。尾部の羽も同様に金属板に換装しました。
<塗装>
ハセガワの説明書にはグリーンの洋上迷彩が真珠湾攻撃時の状態として支持されていますが、残念ながらグリーンの九九艦爆は真珠湾攻撃時は
まだされていなかったようです。最も損傷の可能性の高い艦攻隊にすら緑のペンキを充分にまわせなかっただけに、少なくとも現時点では緑の九九
艦爆が登場したのはミッドウェー海戦からのようです。
そんなわけで写真と実際に撃墜された残骸の写真から、灰色塗装としました。ただし、個性を出す為に洋上での運用を考え若干のブルーを入れてます。
排気口は焼鉄色で塗装しましたが、今回はちょっと不評だった油汚れはあえて入れませんでした。
IJN Aichi Type99 Carrier bomber version 11(D3A1)
References: kOJINSHA "99KAN-BAKU/SUISEI"
JSDF library "Report of aircraft team of CV Hiryu from dec.1941 to apr. 1942"
This model is made as Hiryu,s aircraft team during the Pearl harbor attack in dec. 1941.
Tail number is B2-214, belonging Yuji Kiyomura (Hiso) as pilot, and Yoshiki Shimizu (hiso) as recon.
Painting of Val during Pearl harbor attack were all in gray and black.
This time, I put in a bit of blue, to make it like image of the sea.
Flap is bended as the posision of landing and launching.
Piton tube is made of brass tube.
As I installed figures in cockpit, I didnt need to paint inside so much.
red wide line on the landing gear seems to have black line on edge. so I painted black line first, then, I painted red.
According to official record, Val on Pearl harbor attack carried 1 250kg bomb and 7.7mm machineguns only.
Ver.11 were capable to carry one 50 or 60kg bomb below the wing, but attachment was installed only when it carries small bomb.
The type99s on 2nd attack team of Pearl harbor attack carried "Type 98 250kg ground attack bomb".
Type 99 also carried "normal bomb " to attack vessels, which gunpowders was only 20% of its weight (ground attack bomb was 40kg).
Inside of the "normal bomb" was filled with honey wax, to prevent sudden explosion of first impact of hit.
This time, I used figure from Modelkasten (Pilot), and Tamiya,s one (recon) from type 32 Zeke.
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