1/35 八九式中戦車甲型(大洗女子女子学園・あひるさんチーム/3〜4話)(ファインモールド
ファイン製キットをベースに製作いたしました。
本キットは作りやすく、まったくキットのままで「ガルパン」仕様になりますので、一番楽なほうだと思います。
そこで、キットをいかにいじるかといった点をピックアップしていきたいと思います。
尚、今回塗装は支持されている「オリーブドラブ2」ではなく、イメージ的に「1」で塗装しています。
<砲塔・砲身>
砲身は、真鍮製の専用部品がファインモールドから出ています。九七式中戦車も同じ砲ですが、基部の穴が若干小さいのデどうしても使いたい時はこの穴を広げてやる必要があります。
砲塔側面にある変な器具は対空機銃架で、世界に先駆けて日本陸軍が採用したものです。
機関銃の銃口は、0.3mmドリルか、デザインナイフの先端であけましょう。
穴を穿つ前に、まず十時に傷をつけてから刃を入れると、うまくセンターに穴をあけられます。
大砲の後ろ側は、ほとんど見えなくなります。特に、フィギュアを載せてしまうと。しかし、ちらっとは見えるので一応作ります。
めんどうな人は作らなくて大丈夫です。
砲身は、真鍮製の専用部品がファインモールドから出ています。
が、、ちょっと多めに、汚さない程度に、若干はみ出すくらい接着剤をつけて1日以上おき、
その後紙やすりで整形すれば(エッジを落とさないように注意)ごらんのとおりキットのままでもいけます。司令塔のつなぎ目も、同様に処理しましょう。段差が気になるなら、ラッカーパテを塗布してから
磨きましょう。
<マフラー>
エンジンの騒音を抑えるマフラーですが、これにはエッチングの金網が付属します。
アニメでは金網がCGとして表現しにくいせいか、穴の開いた薄板になっていますが、これを自作するのはちょっとたいへんなのでキットのままにしています。
全体が金色のため、裏面も塗装しないとけっこう完成後目だってしまいますので、取り付ける前に塗っておきましょう。
もちろん、マフラー本体も先に焼鉄色に塗装、腐食しやすい部位なので、ウェザリングマスターやパステルで浮いてきた明るいさびを載せるのも良いです。
<履帯(キャタピラ)>
履帯は、モデルカステンから販売中です。
わずか2パーツで整形されていて、同社製製品の中では一番安くて簡単な構造なので、初めて使うならこれから始めることをお勧めします。
ちゃんと、防滑具用の穴も開いていますね。
履帯は全部組み立てるのではなく、連結用に最後の1個だけ残しておきましょう。
車体は特にいじる場所はありません。強いて言うなら、ジャッキの穴を機銃同様あけておいたほうがいいくらいです。
ガンプラと違い、戦車模型は足回りは組み立てる前に塗りましょう。塗料が奥までいきわたりません。ガンダムの目の周りとか、飛行機のコックピットみたいなものです。
デカールは、できるだけ無色の部分を切り離してから行いますが、字がばらばらになるリスクを考えて今回はそのまま貼り付けます。
凹凸が多いので、ゆっくり小指の先やめんぼうで押して気泡としわを処理します(ナイフの先端で穴を開けて余分な水・のりと、気泡を逃がしたりも)。
どうしてもうまく乗らない箇所には「マークソフター」というデカールを柔らかくして地肌に密着させる溶剤もあります。ピンクの線より右が、それを塗布した部位、左がまだの部位です。
デカールを載せたところ。デカールの部位がてかてかしています。
ただハイライトをドライブラシしてエッジをきわだたせた状態。殆どの人は、これで満足して終わりだと思います。
タミヤから出ている「ウェザリングマスター」という手ごろなアイテムで、軽く汚しを入れています。これには、デカールのてかりを抑える働きもあります。
ウォッシングという技法で、溶剤でといたパステルの黒で「陰」を入れたところ。これは泥などの汚れを入れる前にする人もいます。
細い筆で、エナメルシンナーで溶いたパステルで影を強調させる「すみいれ」を行っています。ピンクの線より右側が影を入れているところで、左側はまだの状態。差異がわかりますでしょうか。
<完成>
今回使用した塗料は以下のとおり。(すべてクレオス水性)
車体;オリーブドラブ1(指定では2になっていますが、アニメのイメージからあえて1にしています)
マフラー、砲口:焼鉄色
工具、履帯、機銃、ワイヤー;黒鉄色
金属部位のハイライト:銀
工具のとって部分:ウッドブラウン(実際は木製であることを強調するためにイエローと、タンを混ぜた色で木目をいれています)
正面の星のマーク;ゴールド
使用したウェザリングマスター「サンド・アカサビ・サビ」
最後に、キット付属のデカールを、白いプラ板に貼り付けて、立て看板のようにして立たせてみました。こういう使い方が適切なのかな?
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