正規空母「赤城」昭和9年9月〜10年(1/700 ハセガワ)
IJN heavy fleet aircraft carrier AKAGI 1934~1935(HASEGAWA)


参考文献:光人社「丸メカニクス・日本の空母」
     光人社「写真 日本の軍艦 別艦 図面集2」  
     グランプリ出版「日本艦艇写真集『空母』」
     KKベストセラーズ「日本海軍全艦艇史」
              「海軍艦艇史3」
原書房「日本海軍艦艇図面集」
    双葉社「空母 赤城」
    図書出版社「日本空母戦史」木俣滋郎著
Reference document:Kojinsha"Maru mechanics:IJN aircraft carrier"
Kojinsha" Picture of IJN vessels extra:Blueprints"
Grand Prix press"Photos ofI IJN vessels "
KK best sellers"History of all IJN vessels"
"History of IJN vessels 3"
Hara shobo "Blueprints of IJN vessels"
Futaba-sha"CV AKAGI"
         Tosho shuppannsha"War history of IJN carriers"

 左舷側に「加賀」から移設した小さな艦橋を有した昭和9年9月から昭和10年11月15日に改装のため予備役になるまでの状態を、ハセガワ製キットをベースに、主にゴールドメダル社製エッチングを多用して製作いたしました。
 残念ながらハセガワにとって最後の艦船模型になってしまいましたが、大昔の「赤城」と違い、普通の質のプラスチックでした。
 This model eshibits CV akagi during 1934 to 1935, which had small bridge on the portside.
I was afraid of very hard plastic material as old Akagi,s kit from Hasegawa, but this new kit had no problem with its hardness.
 
<艦首>

 錨と菊花紋章はファインモールド製の部品に換装。艦首ブルワークもエッチング製にしています。
Anchors and emblem are replaced to parts from Finemold, and bullwark is being add.
 飛行甲板支柱はちゃんと軽めの肉ヌキ穴のなされているエッチング製です。
Support of flightdeck is made from photoethced parts.
 他にも甲板上にはアンカーベッドや伝馬船、ホーサリール、アンカーチェーンなどの小物を配置。
 艦首のビットから救命ボートにたれさがっている索は0.2mm真鍮線製です。
 
 

 
<艦橋>

 艦橋は基本的にキットのまま、真鍮線とエッチング製手すり・窓枠などでディティールアップしています。
 尚、本艦の本当の艦橋(羅針盤艦橋)は本来中段の飛行甲板になるはずだった位置にあるもので、これほどの大型艦だと左右に直結した艦橋が必要であるという艤装員長強い意見を元に増設されたものです。
 左右の張り出しには、エッチング製の高角双眼鏡や測距儀を取り付けています。
 ちょうど艦橋と反対側に位置しているのが、高角砲指揮所になります。
 
 
<マスト>

 マストは真鍮製です。
 旗は軍艦旗のみ掲揚しました。
速力標は最大船速位置にしています。
 マストトップには、レインボー製の風速計を取り付けています。
 空中線は、0.01mm鋼線製です。
 

<飛行甲板>

 飛行甲板は創建当時の写真を見る限り、機体係留孔はまだあけられていないようです。
 兵員退避所のデッキライトは、プラ棒とプラ板製です。
 滑り止め付の探照灯のふたは、ファインモールド製エッチング部品です。
 尚、中部の甲板は「砲塔甲板」と呼ばれていました。

<主砲・機銃・高角砲・スポンソン>

 「赤城」の高角砲は旧式の45口径10年式連装高角を最終時まで搭載していました。
 左舷側はむきだしですが、右舷側にはシンプルな形状の防煙シールドがついています。
 このシールドは煙自体は防いでくれるものの熱はダイレクトに伝わってくるそうで、外も事実上見れず 担当された方は大変だったそうです。
 
 高角砲砲身は真鍮製部品に換装しています。
 25mm連装機銃は、とっておきのジョーワールド製エッチングを使用しました。
 20cm主砲は真鍮ひきもの製。
 この砲は加古型の単装砲塔を埋め込んだような構造になっており、図面をみると両舷にもう1セット搭載 可能だったようです。条約の関係で合計10門と定まっていたのですが、いざというときは増設するつもりだったのでしょうか。
<艦尾>

 ボートデッキにはピットロード製のボートを配置。
 クレーン、支柱類はエッチング製です。
 支柱の間のビームは0.2mm真鍮線製です。
 甲板裏にぶらさがっている探照燈も再現しました(殆ど見えないんですが・・・)。
<艦載機>

 艦載機は、九〇式艦上戦闘機と、一三式艦上攻機を載せています。
 飛行機はキット付属のものに、0.2mm真鍮線や0.01mm鋼線などでディティールアップしています。
 プロペラはファインモールド製エッチングを使用。4枚羽の部品を解体して2枚羽にしています。
 当時の艦載機のナンバー(制式名称は「飛行機呼称番号」あるいは「飛行機識別符号」)は最初の文字が各空母を示し(赤城は「若宮」「鳳翔」に続いて3番目の空母なので『ハ』がふられています)、3桁の数字の百の位が機種を示し、残りが各機の番号となっています。
 本来空母は艦隊の目を期待されていたためか、1番台が偵察機、2番台が相手の偵察機を追い払う戦闘機、攻撃・爆撃機が3番台、練習機が4番台でした。
 昭和12年にはいると、各艦の符号はアルファベットに変更されるようになりました。
 言わないとわからないでしょうが、戦闘機は3機艦内に収容してあります。
尚、昭和10年当時は第3駆逐隊の「潮風」、「帆風」が「トンボ釣り」と称して第1航空戦隊に所属、墜落した飛行機の回収にあたっていました。



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