正規空母「赤城」(1/700 ハセガワ)
IJN heavy fleet aircraft carrier AKAGI(HASEGAWA)
参考文献:光人社「丸メカニクス・日本の空母」
光人社「写真 日本の軍艦 別艦 図面集2」
グランプリ出版「日本艦艇写真集『空母』」
KKベストセラーズ「日本海軍全艦艇史」
「海軍艦艇史3」
原書房「日本海軍艦艇図面集」
双葉社「空母 赤城」
図書出版社「日本空母戦史」木俣滋郎著
Reference document:Kojinsha"Maru mechanics:IJN aircraft carrier"
Kojinsha" Picture of IJN vessels extra:Blueprints"
Grand Prix press"Photos ofI IJN vessels "
KK best sellers"History of all IJN vessels"
"History of IJN vessels 3"
Hara shobo "Blueprints of IJN vessels"
Futaba-sha"CV AKAGI"
Tosho shuppannsha"War history of IJN carriers"
この作品は、さるご遺族(ご本人の希望により非公表)のリクエストにて製作いたしました。
ハセガワのフルハルキットが手に入ったので、かれこれ8ヶ月ほどいじり続けるはめに・・・。
しかし、2007年「モデコン」で賞を受賞した1/500「赤城」をみて、「これはいいものを作るな」
と創作意欲もわいたので、一気に建造に取り組んで完成させました。
This Akagi is being requested by the bereaved of one of pilot, joined on battle of Miday.
<艦首>
艦首にはベルマウスを追加した上でピットロード製のアンカーに換装。
Anchor is replaced to parts from PITROAD, and bellmouth is being add.
飛行甲板支柱は当初キットのものの角を落として本物の楕円・・といいますか「角の丸いひし形」に
するつもりでしたが、あまり見栄えしなかったので結局円柱のプラ材から作り直しました。
Support of flightdeck is made from reshaped plastic lod.
他にも甲板上にはアンカーベッドや伝馬船、アンカーチェーンなどの小物を配置。
また、艦首にいくほど逆「ハ」の字になる支柱も再現しました。
艦首のビットから救命ボートにたれさがっている索は0.2mm真鍮線製。
艦首自体はキットのものをベースに、薄く削ってらしくみせています。
ただ、ほぼ完成してから図面をみてきがついたのですが・・・舷燈直下、ボート直前のパラペーンおきばは、舷側に
もっとはりだしていたようです。残念。
フェアリーダー類はプラ板から作りました。
ボートはマスキングテープを細切りにしたものでグライプバンドを表現しています。
<側面・水線下>>
艦側面はけがいて鉄板の接合を表現。
<艦橋>
艦橋は多面形、さらにところどころ曲面も多く、たいへん複雑な形状になっています。
マントレットはフォーサイトの部品セット製、双眼鏡はジョーワールドのエッチング製、探照灯はファインモールドの
透明部品製です。
艦橋背面の伝声管は、本当に真鍮製。ですので、質感もよければいいアクセントにもなります。
2,3km信号灯は透明伸ばしランナーで造りました。
一番苦労した主砲発射指揮所デッキは真鍮板でブルワークを設置。ここは図面でもかなり難解な形状をしています。
アクセントとなる浮き輪は2mmプラ棒から作りました。
<マスト>
マストは真鍮製です。
旗は南雲中将の将旗と軍艦旗を掲揚。
信号燈は透明プラ製。
<飛行甲板>
飛行甲板は若干薄く磨いて無駄なモールドを落としたあと、航空機係留用の穴をあけ(間隔は
、板目の塗装をしてから組み立てています。
デッキライトはプラ板製です。
<主砲・機銃・高角砲・スポンソン>
「赤城」の高角砲は旧式の45口径10年式連装高角を最終時まで搭載していました。
左舷側はむきだしですが、右舷側にはシンプルな形状の防煙シールドがついています。
このシールドは煙自体は防いでくれるものの熱はダイレクトに伝わってくるそうで、外も事実上見れず
担当された方は大変だったそうです。
よく見ると、高角砲スポンソンと船体の間には通路がありますが、きれいに加工するのが難しいので
そのままにしてあります。
高角砲は真鍮パイプで砲身を造り、エッチングと真鍮線でディティールを追加しています。
25mm連装機銃はピットロードのエッチング、九五式射撃指揮装置はジョーワールド製です。
20cm主砲は真鍮ひきもの製。防水カバーは瞬間接着剤で表現しました。
この砲は加古型の単装砲塔を埋め込んだような構造になっており、図面をみると両舷にもう1セット搭載
可能だったようです。
<艦尾>
本体艦尾形状はほぼ竣工時のままですが、湾曲した飛行甲板の上に新たに飛行甲板が水平になるよう
取り付けられています。本当は張り替えたかったようですが、予算と工期の関係でこうなったとか。
支柱類はエッチング製ですが、問題は甲板裏の航空機搬入・内火艇展開用のクレーン。
図面では湾曲したレールとスイッチのある凝った作りになっているのが判りますが・・・キット付属の
ものはまったく使えません。
結局穴あき銅板でレールを再現、甲板裏にぶらさがっている探照燈も再現しました(殆ど見えないんですが・・・)。
<艦載機>
「日本空母戦史」によると、昭和17年(1942年)6月5日午前7時25分、初被弾時の「赤城」の甲板
上にあったのは米空母「らしきもの」を攻撃するために飛び立つ予定だった零戦3機(うち1機は発進した後)、
九七式艦攻18機でした。
運良く貴重な透明プラ製艦載機セットが手に入ったので、これを再現しました。
According to "War history of IJN carriers", the very last moment of Akagi,0725 of 5th june 1942, she was on the way to
launch 3 zerofighter( 1 had just flew away) and 18 type97 carrier attacker(with topedo).
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