1/35 W号戦車H型もどき(大洗女子女子学園・あんこうチーム・12話試合終了後)(1/35 タミヤ W号戦車初期型改造)




  第12話、決着がついたあと足回りを修理し終えた状態の車両を再現してみました。最後大洗でパレードするときにはもう被弾跡・吹き飛んだOVMも復活していましたので、この状態はごく短期間だったようです。
 タミヤ製キットはこのあんこうW号黒H型もどきに最も近いキットだけに、さほど作ることに難易度はありません。

 <大洗女子学園6号車両の特徴>

 一番目立つのは履帯でしょうか。これが滑り止めのついたH型中期〜J型がよく装備していたものになっています。これはモデルカステンのSK−17,22に相当します。
 ベルト式履帯にするなら、W号J型、メーベルワーゲン等のキットから持ってくればOKです。
 ついでに後期型転輪ハブキャップもH後期型のもの交換しましょう(初期型の部品は残った車両にそのまま使えます。実際そのようなちゃんぽん車両は存在しました)。
 タミヤ製キットからこの状態にするにはさらに加工が必要です。
・砲塔天井のつなぎめをパテで埋め、キューポラを囲んでいる兆弾板とピントル(クレーンを設置するための柱)を撤去する  
・シュルツェンのとれた状態を再現するなら、シュルツェンのステーがついていた場所には穴が開いているので、これをパテやプラ板で埋める(本来なら、ねじ穴のあけられた四角い板が装甲板に溶接されています)。
・正面増加装甲のボルトを一個削る
・ゲペックカステン(砲塔後部の用具箱)の下のふちには、アンテナ絶縁用の材木が取り付けられている(今回はエッチングで再現)
・車体正面のブレーキ点検ハッチはD型のように浮いているので。0.5mmプラ板で自作してのせる。
・車体背面の牽引ワイヤーのフックを0.5mm真鍮線で再現。
 これくらいの改造で劇中車両になってしまいますので、ガルパン戦車を始めたい人にとってはこのキットからまず始めることをお勧めしたいです。
 試合終了直後を再現する場合、足回りだけでなくフェンダーも破損した状態を再現することになります。

 今回はアベール、ボイジャー等のレジン製部品とエッチングパーツをかき集め、真鍮板で折れ曲がったステーを自作しました。
 車体前部左舷側の、88mm砲が兆弾したと思われる被弾箇所は、削ってへこみを作ってから塗装で「被弾したばかりの金属地肌の露出と、すすの付着」を表現しました。
 シュルツェンステーも同様に、部品が剥離した箇所は金属らしく銀のハイライトを入れています。
 フィギュアと優勝旗はレジン製のものを使いました。
 砲身は、金属製のものに交換しました。砲身の焼けた表現は塗装で表現しています。


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