1/35 W号戦車H型もどき(大洗女子女子学園・あんこうチーム・10話以降)(1/35 サイバーホビー W号戦車中期型改造)




  第10話から登場する、一見H型初期型になったあんこうチーム車両です。もはやD型のおもかげがほとんどありませんが正式名称は「W号戦車D型・H型仕様」だそうです。
 プラッツのオフィシャルキットが出る前に、サイバーホビーの「W号戦車中期型」から製作しました。まあ、タミヤの「W号戦車初期型』を作ったほうがむしろアニメの仕様に近くなる上、そちらのほうが はるかに作りやすくて入手もたやすいのですが。
 しかし、よーく見てみると純粋にH初期型とは異なる特徴が見えてきます。

 <大洗女子学園6号車両の特徴>

<砲塔>

・後部シュルツェンのふちに、アンテナ干渉対策の絶縁材はない
・正面装甲覗き窓上部に雨どいあり
・あんこうのエンブレムが砲塔とシュルツェン両方にある
・砲身は48口径になっている上、マズルブレーキも穴2つのタイプになっている
・マズルブレーキは横に扁平で、突起の立っているタイプ(ドラゴン中期型の部品の場合、R2,R6に相当)
・ハッチは丸い1枚板になっている
・正面装甲右側バイザー廃止
・司令塔を囲んでいるリングはない
・上面装甲の段差はアニメでは表現されていない
<車体前面>

・正面下部、最終減速装置付近のラインが丸い(中期以降は直線になっている)
・前部フェンダーをとめているピンは外側から挿入されている
・正面増加装甲をとめている(実際はふちとボルトは溶接してある)ボルトの位置が独特
・ブレーキ点検ハッチが浮いているというか乗っている(本来であればつらいちになっている。ここだけD型の特徴を踏襲)
<車体側面>

・上部転輪は鋼製
・ドライバー・機銃手席側面にクラッペあり
・シュルツェン架は最先端の2つの山の先端がカットされたタイプ
・木製のアンテナケースは塗りわけされていない

<車体上面>

・ボンネット上の吸気口は2箇所。そばにある冷却水注入口カバーは傾斜面があるタイプ
・ドライバー・機銃射手ハッチのロック用金具は車体中央よりにある(後期だとハッチ中央に移動)
<車体背面>

・補助エンジンの排気口は下を向いている
・始動クランクを挿入する穴の丸いふたはない
・下面と後面をつなぐ板に傾斜あり(H型後期〜J型では直角でつながる)
・尾灯の色は上からオレンジ・赤
<足回り>

・履帯は後期型、しかし計画だけで実在しない「センターガイド穴あり」タイプ
・起動輪は中期以降のもの
・転輪も中期以降のハブキャップ
・後部誘導輪は丸いパイプを組み合わせたようなタイプ(おそらくアニメだと支柱6本のもの、史実は7本)
 一番目立つのは履帯でしょうか。これが滑り止めのついたH型中期以降から装備されるようになった、横滑り防止のためのつめのついた「後期型」のものになっています。 これはモデルカステンのSK−17,22に相当します。
 穴の開いたセンターガイド(これがついている部品は史実同様存在しません)にこだわりたい人は、起動輪直後・・後部誘導輪の直前・上部だけセンターガイドを中期型から持ってくるとよいと思います。 特に、下部・上部は中期型をそのまま使ってもわかりません。
 後期型履帯をベルト式履帯で再現したいなら、W号J型、メーベルワーゲン、オストヴィント、ヴィルベルヴィント等のキットから持ってくればOKです。特に対空車両であれば、H初期型についていたハブキャップ を使っていても違和感がないので、お勧めです。
 同様に、H中期以降のハブキャップも持ってきましょう。ドラゴンのH中期以降のキットにはこれらは最初から入ってます。
 幸い、中期型のキットには正面装甲の厚みが5cmのものが入っています。具体的には、8cm厚の装甲板はD1、E38,5cm厚はE14、16です。


 正面装甲ですが、タミヤ製ともドラゴン製ともボイジャー製(これだけレジン製)とも、若干異なる位置にボルトがきています。一番上の段をひとつそぎ落とせばいいだけなので楽ですが。
 正面増加装甲を自作(可能なら0.75〜0.8mmがお勧め)もしくはドラゴン製G型から流用の場合、正面装甲にはボルトがない(溶接止めなら実際ボルトのないものもありました)ので、 別部品から持ってくる必要があります。自分はロシア製の0.9mm径の部品を使いました。  

 ちなみにオフィシャルキットに入っているのは「G型」のキットなので、こだわる人はこの「H中期型」を買いましょう。エアクリーナー、シュルツェン先端などが入ってないのでもはや最初から タミヤ「H初期」ないしドラゴン「中期」キット買ったほうが早いです。 もう既に買ってしまった人は、オフィシャルキットをベースにプラウダ戦時の車両でも作って、新しくタミヤ「初期」ドラゴン「中期」を買いなおしましょう。
 ハッチ類は可動式にしたかったのですが強度的にあきらめました。が、将来フィギュアを載せるために差し替えで扉の開閉を再現しています。
 
 エッチングは基本ボイジャー製の「W号戦車H型用」を使っています。砲塔シュルツェンには、嬉しいことにレジン製増加装甲も付属していました。 
 履帯はモデルカステンの17番を使用。シュルツェンの内側も作ってありますが、強度的に外すのは困難です。それでも作りこまないと「ちらっと」見えたときにしらけてしまいますので注意が必要です。
 シュルツェン内側に隠れてしまうOVM類もありますので、シュルツェン架台取り付け前に、ここはしっかり作っておきましょう。特にエアクリーナーで隠れてしまうアンテナケース周りや吸気口は塗装が大変になります。
 砲塔側面のてすりは、0.5mm真鍮線製に換装。  
 アンテナは0.3mm真鍮線製。旗も真鍮板を加工しています。  
 塗装は、マホガニーをベースに明るくするため白を混ぜています。マホガニーの塗膜が薄くて何度も重ね塗りが必要でした。
 エンブレムのデカールはモデルカステン製のものを使用しました。

 こちらは、シュルツェンをアベールのエッチング製にし、ハッチをフルオープンにした車両です。シュルツェンのステーの形状は、アベール製ですとサイバーのものにはフィットしないので若干変えてあります。
 ハッチ内側のとってには、原作アニメには表現されていませんが実車にはあるゴムを塗布しています。
 オフィシャルキットをベースにしたのですが、初版は部品だけでなくデカールも足りていない状態でした。結局、「中期型」とモデルカステンのデカール、それに正面追加装甲付防盾の組み合わせが一番安くて楽ですね。
 今回はエアクリーナーをアベールのエッチングなどを使い自作、他のドラゴンのH・J型から部品取りして再現していますので、かなり贅沢です。
 砲身とマズルブレーキはアベールの「W号戦車中期型」で、先端が真円ではなく上下に若干つぶれているのが特徴です。
 
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