日本海軍重巡洋艦 高雄型「鳥海」(昭和十七年五月十三日)(1/700 アオシマ)
IJN cruiser Takao-class Chokai(Aoshima)

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鳥海

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参考文献:
グランプリ出版: 森恒英著「メカ図鑑 日本の巡洋艦」
KKベストセラーズ: 福井静夫著 写真 日本海軍全艦艇史
海人社 写真日本の軍艦 重巡洋艦2             同 艦艇図面集

・・・・・・・実はこれ、あまった部品を寄せ集めて造りました。
 シーンとしては、昭和17年5月13日、第2艦隊旗艦を「愛宕」より「鳥海」移譲する際、 近藤信竹中将がカッターから「鳥海」のタラップに乗り込み、後楼トップに中将旗が上がったシーン を再現してみました。15m長官艇はピットロード製です。
この長官艇、艦首に将旗、艦尾(こうなると艦扱いです)を掲げていますが・・・・ 短艇の艇首に将旗を掲げるのはあくまでも“公式行事”の時だけで、通常の旗艦の 変更に伴う移動などの場合は平常業務の内ですので、その場合は将旗も軍艦旗もなく、 短艇の操舵室付近の主旗竿に「短艇乗艇者識別旗」という四角の色別の旗を掲げます。  将官は黄色、艦長は赤色といった具合です。 でも模型なので派手な日章旗風の将旗を掲げたままにしました。
<艦橋>
 艦橋はピットロード製エッチングを使わないと表現できない窓枠を使用(ファインモールドからも 出ていますが・・・・)。信号所などはエッチング製のてすりを使用。幸い、艦橋から飛行甲板に かけての詳細な写真があるので助かりました。
メインマストもピットロード製です。
<船体>
 船体は特に無改造ですが、舷外電路を0.3mmプラ棒で表現。「鳥海」のそれは、上がったり 下がったりの起伏が激しいです。
<艦首>
 高雄型の各艦の識別点であるところの艦首ブルワークとフェアリーダーは、プラ板にて新造。ボラードはプラ棒で新造。
鎖は本物の鎖に、錨はピットロード製のプラ部品に換装しています。
<主砲>
砲はアオシマのキットのもののままですが、砲身を真鍮パイプに換装。
<中央構造物>
手すりやらラッタルやらでデコレートして、ファインモールド製連装機銃のそばには、1mm角の プラ角材で弾薬箱を置いてみました。
煙突の雨よけは0.15mm真鍮線製です。
<後楼>
後楼は途中まではキットのままですが、マストトップは真鍮線製です。
ランプは透明ランナーを伸ばしたもので製作し、各種信号機は真鍮線製です。
後楼トップにはためいているのが中将旗で、中将が船のタラップに足をつけたところで掲揚する のが「スマート」なようです。
<艦尾>
艦尾には副錨と、エッチング製のプロペラガードをつけました。浮き輪も設置。
係留桁を展開して、停泊状態としました。一般に船と他の船や港との交通の際はこの桁を 使用したそうです。
<航空兵装>
 「丸スペシャル 軍艦メカ・日本の重巡」によると、鳥海は昭和17年秋まで九四式水偵1機、 九五式水偵2機を搭載していたようで、昭和17年の写真でこれが写っているものがあります。
 時期を考えて、敵見方識別帯を塗装してみました。

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