1/35 独逸駆逐戦車 エレファント(1944〜5年)(1/35 タミヤ)
German tank destroyer Sd.kfz.184 (1944~5 )(Tamiya)




参考文献:大日本絵画 アハトゥンク・パンツァー 第6集 ティーガー戦車編
     デルタ出版 グランドパワー誌 1998年7月号 重駆逐戦車エレファント」
     並木書房 「第2次大戦ドイツ軍装ガイド」
     大日本絵画 カールハインツ・ミュンヒ「第653重駆逐戦車大隊戦闘記録集」

Reffrence:Dainihon kaiga "Achtung panzer series6 heavy tank Tiger"
"Record of the 653th heavy tank destoryer division"
Namiki shobou "Guide for German uniforms during WW2"
Delta shuppann "Ground power" july 1998
 
 2012年発売のタミヤ製キットをベースに製作いたしました。
 フェルディナント改めエレファントは全車両にツィメリットコートがなされていましたが、これにはおおまかに2種類のパターンがありました。
ロシア戦線向け:戦闘室ピストルポートの上までコートされている
        フェンダーに塗布はなし
        戦闘室前面にも三角形にコーティングされている
イタリア戦線向け:コートはピストルポート下部まで
         フェンダーに塗布されている車両もある
         戦闘室前面にコートはなし
 他にも個別の差異として、ボルトの周りを花のように円形にひだを整形している車両も見られます。
 本車両は、「ロシア戦線向け」塗装で製作しています。というのは、タミヤ製キットには「ここでイタリア戦線向けと分かれるよ」という細い線がモールドされているため、これを消すのが面倒なので 線を覆い隠す形でコーティングを施すことにしました。
 車両のツィメリットコーティングは、コーティング用ローラーを使ってラッカーパテで仕上げています。
 追加部品は、アベール製のエッチングを使って製作しています。若干フェンダーの形状が違うので、強度も考えて前フェンダーはオリジナルの部品の上にエッチングを載せています。。
 キャタピラは可動のモデルカステン製です。ベースには接着していないので、車両単体でも楽しめます。車両の転輪サスペンション機構も生かしていますので、丸太か石でも乗り越える表現ができます。






 <塗装>

 塗装はいつもどおりの筆塗装で、まず基本色のダークイエローを塗装してから、ダークグリーン(実際はオリーブグリーン)とレッドブラウン塗装を、筆で周囲をにじませながらスプレー塗装のようにしています。
 塗装完了後、傷・錆を書き入れ、土ぼこりで汚れた雰囲気を出す為にパステルを混ぜたアクリル塗料でウォッシングしています。
 組み立ての都合で、最初に足回りを完成させてから、車体上部を組み立てました。

First,the model is painted in dark yellow. then, in green and red brown as its boundary becomes brigt.
After painting is finished, dirt of pastel powder is painted by brush.

<車体上面>

 車体上面はクルーがどかどかと汚れた靴で乗ってくることを意識して塗装しました。傷ついた部分も、パステル錆が平面ににじむようにしてます。
 ペリスコープは、ファインモールド製透明部品に換装しています。


Top of vheecle was dirty by muds of infantries and crews shoes.
Periscopes are replaced to clear parts from Finemold.

<車体前面>

 ボルトをはずしたほうがコーティングは楽でしたが、ボルトもツィメリットコートがかぶさっている表現しています。
 砲弾が落着し、時間の経過とともにさびが浮き出ているのを表現しています。。
 予備キャタピラはキット付属のものですと押し出しピン跡が目立つので、モデルカステン製のものにロッドを追加して配しています。

<車体側面>

 車体側面の取付金具類はアベールのエッチング製です。
 フェンダーは、途中で丸太でも巻き込んだようにひしゃげさせています。
 前部フェンダーはねあげ用スプリングはキットではプラ部品でしたが、小型の本物のスプリングに換装しています。
 牽引ケーブルはキット付属のひもです。
 


Toolholders are made of photo-etched parts.
towing capbe was attached in the kit, made of nilon.

 

 

<車体後部>

 用具箱は、せっかくエッチング製だったのでダメージ表現をしています。
 アンテナ取り付け基部はドリルで開口してそれらしくしています。
 



<ベース>

 木製ベースにニスを塗ったあと、紙粘土で地面を作っています。
地面に轍を作ってから砂・小石でテクスチャを作り、大き目の石をコルク片で表現しました。
 地面の草は「ミニネイチャー」製の草を3種類配しています。
 樹木は本物の小枝やはりがねをよじって作ったものに、「ミニネイチャー」製の葉っぱをくっつけて製作しました。



<フィギュア>

 フェルディナント・エレファント乗員に関しては、フィールドグレーの制服が一番可能性が高いようです。
 653大隊の写真を見てみると、どうも黒服の人が上官やSSの人間、整備部隊以外にみあたらない上、式典の際に略帽ではなくヘルメット姿で整列していたので で変だな、と思ったのですが、実は653大隊の前身は第197『突撃砲』大隊であったため、突撃砲クルーがほぼそのまま機甲科に転属になった結果そのようになったようです(改称は43年4月1日)。
 同大隊は、45年にヤークトティーがーを受領するまで、黒い戦車兵服を受領されなかったそうです。クラッシュキャップの人物も、高級仕官以外にみあたりませんでした。
 今回のフィギュアはキット付属のものに、アルパイン製の頭を使いました。
 随伴のSS歩兵は若干サイズの違うドラゴン製ですが、おかげで車両の大きさが表現できました(怪我の功名ですが)。

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