1/35 独逸 88mm高射砲FLAK18(1/35 ドラゴンモデル)
German 88mm Anti aircraft gun Flak18(Dragon)
参考文献:ガリレオ出版 グランドパワー2010年6月号別冊「高射砲とカール自走砲」
実はこれ、タミヤの88mm砲を作るにあたり、金属製砲身が欲しくて購入したものでした。
しかし、箱を開けてみるとその出来はかなりのもので、正確さはもとより、継ぎ目消しといった作業を極力抑える考慮のなされた大変凝った
出来の模型で、パイプの隙間に位置するパイプのように継ぎ目を消すのがほぼ無理な部分は金属パイプで覆って作業する必要をなくしたり、コーナーに
本当の継ぎ目をいれるなどの配慮が随所にみられました。
おかげで、本作で継ぎ目消しが必要なのは閉鎖機付近と、十字になっている架台のアウトリガー部分くらいでした。
タミヤ製の30年選手と比べると、格段にいい出来なのは時代を考えれば当然ですが、意外な満足感のあるキットでした。
尚、本作はFLAK18、36,37を選べますが、本来の18にするためには架台と牽引車両を旧式のものに交換する必要があります(それは
AFVクラブからでてます)。
FLAK18は36の生産が始まっても生産が続けられ、終戦まで使用された砲で、部品も互換性があったため36の部品や牽引車を装備した18の
写真もざらにありますので、キットで再現できるのは「純正な18」ではありませんが、むしろ「戦時中よく見られた18」を再現することができます。
強度の関係で、砲と牽引車は個別に撮影後、接着してしまいました。
<塗装>
「グランドパワー」誌の写真にあった、「砲本体はグレーなのに、新型の牽引車両はダークイエロー」という組み合わせを再現してみました。
塗装完了後、土ぼこりで汚れた雰囲気を出す為にパステルを混ぜたアクリル塗料でウォッシングしています。
キットには、30式伝達装置が透明部品でついていますので、保護ガラスの部分を塗り残せばいい雰囲気になります。
傷を書き込んでから、若干ですが浮いたさびを入れています。錆だれはいれませんでした。
砲口はまずすすといいますか焼けた塗料を表現してから焼鉄色をドライブラシして、砲口先端だけ塗料を落として砲身自体の銀色をエッジに
出しています。
元となった写真は東部戦線で撮られたものですが、砲は特にどこで使われたかという特定はせずに作りました。
This time, I painted gun in glay, and new carrier vheecles to be in dark yellow. such combination is seen on piture from book.
After painting is finished, dirt of pastel powder is painted by brush.
<砲>
FLAK18は、この一体型の砲身を備えていればとりあえず18とみなされるようです。
移動中の設定なので、アウトリガーは輸送状態ではねあげて固定しています。
砲の両サイドにあるチェーンはどうやらアウトリガーを収容した状態のとき、これを固定するためのもののようです。
時計のように見える「30式伝達装置」は、透明部品のものを使いました。これは、四角い板ガラスを上にはめたものと、メーターの形に
切ったものの両方があるようです。
砲の上下にあわせて連動する平衝機は、金属製なので可動部分は無塗装のままでリアリティがでます。
<十字台座>
キットについてくる十字台座は36式88mm高射砲十字型台座で、18本来の十字台座とは若干形状が異なります。
これは、ほぼキットのままです。砲を固定するアンカーの引き抜きようの穴も、キットのままであいていました。
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<牽引車両 Sd.ah.202>
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BR> 牽引車体側面の工具取付金具類はアベールのエッチング製です。
ちなみに「sd,ah」は「特殊牽引車」とう意味です。
Toolholders are made of photo-etched parts from Aber.
Meaning of "sd.ah" is, "special carrier".
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