ピットロード製1/700 日本海軍 迅鯨型潜水母艦「迅鯨」(昭和18年〜20年)
1/700 pitroad IJN submarine tender Kingei (1943-45)


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「迅鯨」と海上自衛隊「じんげい」(それぞれ1923年と2024年就役)をならべてみました。偶然ですがほぼ喫水が同じでした。
I exhibited IJN Jingei (build in 1923) and JSDF Jingei (2024) beside. I found depth of both ships are almost same.

参考文献
原書房「日本海軍艦艇図面集」
学研 歴史群像太平洋戦史シリーズ「真実の艦艇史2」
「太平洋戦争中に於ける飛行機搭載艦編成及飛行機定数表」
Refference;
Hara shobou" IJN ships blueprints"
Gakken pacific war history series " True history of IJN vessels 2"
Official record "During wartime fleet aircraft list"

 ピットロード製キットをベースに製作いたしました。基本的に最終時、昭和20年の姿を想定していますが、昭和17年からさほど外観に変化はなかったようです。
 
 This molde is based on kit from Pitroad.model exhibits condition of 1943 to 1945.
 there seems to be little change between these period.
<艦前部>
潜水母艦「迅鯨」 潜水母艦「迅鯨」
アンカーチェーンは実際の鎖に交換。
アンカーは出来が良かったのでそのままですが、フェアリーダーはファインモールドのナノ・ドレッドを使っています。キャップスタンはレジン製のものにしました。
マストは、火災で半壊しているものの原型はとどめている戦後の写真を参考にしました。マストトップの傾斜は緩かったようです。マストトップには白い迷彩が施されていました。
 なおマストにはラケット状の逆探が装備されているのが確認できますが、これは米軍のミリ波レーダーには効果がなかったそうで、途中で「パラボラアンテナに弁当箱3つくらいの箱が接続された新型」のポータブルな逆探を装備したそうです。
舷灯はハセガワのエッチングを使用。
探照灯はファインモールドの日本海軍用のものを流用しました。
潜水母艦「迅鯨」
 機銃は、艦橋前にファインモールドの25mm連装(戦後の写真でも確認できる)、艦橋とマストとの間に13mm連装機銃(正確な位置は不明、艦橋とマストの間らしい)を装備。これと短艇甲板の三年式8cm高角砲2門が同艦の対空兵装のすべてでした。高角砲と13mm連装機銃はピットロードの「日本海軍艦艇装備セット3」のものを使いました。
潜水母艦「迅鯨」
電探搭載にあたり見張り所の位置が下げられたマスト中段の21号電探はファインモールドの小艦艇用のものを使いました。

Anchor chain is changed to real chain.
Amchors are not changed,but fairreads and capstans are changed.
Mast has been changed around 1942 when she equiped rader. it was a bit shorten and painted in white as camo.
Lader wave detector is visible on the middle of mast top, but this material was useless against USN new rader using mili wave, so Jingei instaled portable rader detector inside bridge.
Side signal lights are made of photo-etched parts from Hasegawa.
Signal lights and searchlights are parts from Finemold.
Jingei after 1943 equiped 2 8cm AA guns(on boat deck),1 twin 25mm machinegun (in front of bridge),and 2 twin 13mm machineguns (between bridge and mast, actual place is unknown). that was all AA firepower she had.25mm machineguns are made of finemold, 8cm guns and 13mm machineguns are from Finemold.
Model 21 rader on the middle of mast is from Finemold.watchplace got down when rader was instaled.
潜水母艦「迅鯨」
 艦橋上面の手旗信号台ははっきりとした写真はみつかりませんでしたが、短波無線アンテナ(青丸)とともにそれらしきもの(ピンクの丸)がかろうじて写真に写っていました。
I could not find clear image of signal position,but one suggested me something like that is visible on picture. small object in pink circle must be short range radio antenna.
 
 
<ボートデッキ>
潜水母艦「迅鯨」 潜水母艦「迅鯨」
ボートデッキ表面はおそらく敢えて何のモールドもされていませんでしたが、戦後の写真からリノリウム張りであったことがわかっていますので、デザインナイフでけがいて表現しました。
 なお、対空兵装増強の重量犠牲として短艇をいくつかおろしていたそうで、昭和20年の沖縄戦当時同艦は9mカッター2艘、9m内火艇、11m内火艇それぞれ1艘を装備していたそうです。
 ウインチは、ファイブスターの3Dプリンター製部品を使いました。

On the original kit, there were no detail of deck surface. but reffer to the picture taken after war, deck was covered by linoreum.
To reduce weight, some boats were removed. when she sailed to last voyage to Okinawa,she equiped 2 9m boat, 1 9m motorboat, and 1 11m motorboat.
Winch is made of 3D printed parts from Fivestar.
<艦後部>
潜水母艦「迅鯨」 潜水母艦「迅鯨」 潜水母艦「迅鯨」
 艦尾の爆雷(舷側に1mほどの本体は1mmプラ棒を切って自作しています。証言によると「舷側」に落ちていったとあるので、軌条ではなく開戦当時の駆逐艦のように 台から落とすタイプだったようです。  図面によると、14cm連装砲の後部にあるのが魚雷格納庫へのハッチ、その両サイドにあるのは防舷材(艦の各所にある)です。  14cm砲の砲身はアベール製です。
 なお、沖縄への航海の際には甲標的を曳航、さらに後部甲板に木製の台座を設置して甲標的を搭載したこともあったそうです。
 Body of depthcharges are made from 1mm plastic lod.Jingei carried depth charge on aft deck.crew say depth charge was droped on side, so it must not be something droped from rail.
In addition, on the voyage to Okinawa, Jingei had carried and tow Kou-target (small submarine attacked Pearl harbor). some boats were instaled on wood seat located on aft deck. According to blueprint, hatch of topedo store was located on back of 14cm guns.barrels of guns are from Aber.
 
 艦載機ですが、元乗員さんの証言によると昭和19年時点ですでに艦上機はなく、フロートを載せる台も撤去されていたそうです。「飛行機定数表」には昭和17年2月の時点で「迅鯨」に3座水偵1機、とあります(昭和17年1月撮影の「長鯨」の写真には九四式二号水偵が見える)が、それ以降名前が見当たりません。また、1.5m測距儀だけが残された飛行機甲板はリノリウム張りだったそうです。
 From a picture taken on jan.1943, Chogei is confirmed to carry 1 type94 3 seat plane model2, but official fleet aircraft list has no record of Jingei and Chogei,s aircraft since feb.1943. crew also say there were no aircraft on 1944. aircraft deck was empty, only 1.5m range finder was on deck.woodmade float seat was also
removed.aircraft deck was covered by linoreum.

<塗装>
潜水母艦「迅鯨」
塗装は、細かいエッチング・装備品に関しては塗膜が薄くても大丈夫なラッカー塗料をエアブラシ塗装して使っていますが、基本はクレオス水性です。  迷彩塗装は「迅鯨」に施されたかは不明ですが,少なくとも昭和17年1月撮影の「長鯨」には偽の艦首波と魚雷発射管の「迷彩」が施されていることが確認できます。  ピットロードのキットには、喫水線の目盛りと偽魚雷発射管のデカールが付属しています。

Small parts are painted with tamiya,s lacquar painting, but most parts are painted by Creos water color.
Chogei is confirmed to paint fake wave and fake topedo tube on side, but Jingei is not confirmed. decal of topedo tube was included on kit.
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