1/35 黒森峰駆逐戦車ヤークトティーガー(11話〜)(1/35 田宮模型)
German tank destroyer Sd.kfz.186 Jagttiger(Tamiya)


参考文献:大日本絵画 アハトゥンク・パンツァー 第6集 ティーガー戦車編

 劇中ではあまり出番のなかった車ですが、マウスの主砲を積んだ最大火力、そしてマウス以上の厚みの装甲を誇る車両です。
 特に劇中登場車両としての特徴はなく、そのまま組めば劇中仕様車両になります。しいていうなら、OVM類が殆どないことくらいでしょうか。
 今回はタミヤから出ているアベール製のエッチング同梱キットに、RBモデルの砲身、ファインモールドの透明ペリスコープを使っています。
 履帯(キャタピラ)はキット付属の、組み立て式のものを使っています。昔作ったティーガー2のそれはキャタピラが全部 ばらばらで組むのが大変でしたが、今回からは直線的にキャタピラのそろっている部分とか、転輪上から起動輪へとつながる部分が一枚板として 形成されていたのは大変たすかりました。
 以前購入したアベールのエッチングはドラゴンなど他のメーカーのものにあわせていたのか、エンジングリルの金網は使うことができませんでしたが、 さすがはタミヤ同梱なおかげか、タミヤ純正のものが入っていました。
 デカールは、モデルカステンのものを使用しています。
 <塗装>

 塗装はいつもどおりの筆塗装で、レッドブラウンとココアブラウンを混ぜたものです。かなりチョコレートに近い色になってしまいました。
 塗装完了後、土ぼこりで汚れた雰囲気を出す為にパステルを混ぜたアクリル塗料でウォッシングしています。
 組み立ての都合で、最初に足回りを完成させてから、車体上部を組み立てました。

This Jagttiger,s bronw is based on cocoa brown, blend with red brown.
After painting is finished, dirt of pastel powder is painted by brush.

<車体上面>

 車体上面は支援する歩兵とクルーがどかどかと汚れた靴で乗ってくることを意識して塗装しました。傷ついた部分も、パステル錆が平面ににじむようにしてます。
車体上面の縁に見える小さなとっては、本来カモフラージュを取り付けるためのワイヤーを通すものです。

<車体前面>

 基本塗装をしてから、砲固定金具をとりつけました。
 この固定金具のとっては、アベールのエッチングは説明書どおりですと反対になっているので注意が必要です。
 機銃の銃口は、驚いたことに開口されていました。ドラゴンが既に何年も前にしていたのでその対抗でしょうか。
 キットをそのまま製作するとただの線になってしまう溶接部は、伸ばしランナーを張り付けたうえ、流し込み式溶剤で溶かして、溶接痕らしくしています。

<車体側面>

 車体側面の取付金具類はアベールのエッチング製です。
 車体後部に上面から伸びている線は燃料タンクのガス抜きパイプだそうで、これは0.3mm真鍮線で作りました。
 車輪の軸付近にはクリアーオレンジでグリスだれを表現しました。

<車体後面>

 マフラーは先ず焼鉄色で塗装した上から熱による腐食からくる浮き錆をパステルで表現、排気口にはすすとオイルだれを表現しています。
 アンテナはスペースの都合で省略しました。
 車体後面の左側に見える灯は、透明な伸ばしランナーから作っています。

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