1/72 日本陸軍 超重戦車オイ(ファインモールド)
1/72 Imperial Japanese army superheavytank OI(Finemold)




 日本陸軍が、おそらくロシアの要塞地帯突破用に開発した試作車両です。
 本車両は発注を受けた三菱社内では「ミト車」(みつびし、とくしゅしゃりょう)と呼ばれ、陸軍内部では「オイ」という名前で呼ばれていました。当初の予定は100tだった自重が仕様変更で途中で150tとなり、戦後その名称の 混乱の元となりました。
 製造は三菱重工東京機器製作所、組み立ては相模造兵廠、テストは艤装工場前で夜間に行われたそうです。
 艤装工事完了は昭和17年7月15日、三菱重工東京機器製作所内で行われました。この時点では砲塔はまだ完成していませんでした。
 昭和18年6月には同製造所より分解されたオイ車は、車体を重砲兵学校から借り受けた30tトレーラーに載せられ、13トン牽引車、補助に九七式中戦車・ロケ車に牽引されて相模まで運ばれて行きました。模型を見てみると、10式のほぼ 倍の車体から中身を抜いても4,50tはありそうですが。
 しかし、相模造兵廠におけるテストで足回りが自重により破損、現状は車軸・転輪などが破損した後昭和一八年八月一〇日付けの書類で公式記録は終わっていますが、証言によると後にオイは「豆腐が潰れるように」自壊したそうです。
This model is based on 1/72 kit from Finemold.
this vheecles codename was "OI", O probably stands for "Large". callname on Mitsubishi was "Mito", comming from "Mitsubishi special vheecle".
It were first designed to be around 100t, but after the project went on, it became around 150t.
Test vheecle were manufactured at Mitsubishi tokyo machine factory, and later brought to Sagami national weapon factory.
OI was compleded on 15th july 1942,but turret was not compleded.
In july 1943, Oi was reassembled at Sagami, and tested. but during the test, wheels and shafts were broken, and remaining official document ends on august 1943.
 After that , OI corapsed, and project were abandoned.
 本作はファインモールドから2015年に発売になったキットをベースに制作いたしました。
 もっとも、ディティールが現物が残っている履帯以外はっきりしない図面資料だけの車両なのでほんとにキットからいじるところなんてないんですが。
 追加したディティールといえば、機銃の銃口・排気口の開口くらいです。
 模型的には特に難点も欠陥もなく、スムーズに1日で組める内容になっています。組み立て式履帯も、初めて組むという人でも安心して組める内容になっています。
 側面の装甲板といいますか、サイドスカートで上部転輪の片側を保持する構造になっていますが、ここと上部履帯は組み立てても見えなくなるので面倒な人は取り付けなくても大丈夫です。
 <塗装>
 塗装ですが、史実の車両はおそらくメタルプライマーの上からカーキ一色、それだけです。のっぺりしたデザインの車なのでそれでは模型的に見栄えがしないため、 いっそ迷彩したほうが「模型映え」はすると思います。
 ウェザリングは1/72というスケールを踏まえて、1/35と比べますとかなり細かく傷を入れました。
 ディティールに関しては、まず正面の砲塔の間にペリスコープが見えますのでこれをブラックを塗った上からクリアーブルーで塗りましょう。あとは転輪なのですが、これの接地面がゴムで覆われていたのか、それとも後期のドイツ戦車に見られるような「鋼製転輪」だったのかは、不明です。
 ただ、この「鋼制転輪」は文字通りすべて鋼でできていたわけではなく、緩衝材であるゴムが内装されています。日本車両でこのタイプの転輪は例がみあたりません。今回はゴムリムだろうということにしました。
 マークは、キット付属の物を使用しています。

 参考までに、1/72の10式戦車と並べてみました。
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