1/35T号戦車A型後期・中国国民党軍仕様(1/35 ドラゴン・サイバーホビー)
German Panzerkampfwagen1 late model Chinese nationalist party(Dragon/Cyberhobby)


T号戦車A後期型
 中国国民党の使用したT号戦車A型後期モデルを再現しました。
 日本軍が鹵獲し「クルップ戦車」と名付けた本車両の特徴は
・機銃はフラッシュハイダーあり(T号戦車A型はMG13と単銃身モデルのMG13K、両方装備例有。A型第2モデルまで長く、第3モデルから短くなり、今回は通常モデル)
・車体右側フェンダー上にワイヤーカッターあり
・車体側面に増加装甲あり、車体右後部のクラッペはない(A型後期型の特徴)
・後方の排気部に下向きのカバーが無いので最後期の車両ではない。
・車体前部左側の警笛がホーン型ではなく丸いタイプになっている
といった点が挙げられます。
 基本的に「A型後期モデル」の特徴を備えているようです。
 色は時期的に緑とグレー、両方の可能性がありましたが、今回はグレー塗装としました。
 今回は「A初期型」キットしか入手できなかったのですが、幸いサイバーホビーのT号戦車B型ベースの「150mm自走歩兵砲」のあまり部品をそのまま流用 できました。具体的には、車体右側の廃止になったクラッペまわりと、増加装甲です。 B6,28,30 H21の部品を流用します。
 サイバーホビーのキットは特に欠陥はないのですが、つり上げ用フックをどこに取り付けるべきかちょっとわかりにくい個所があります。
 また、車体天井と傾斜している側面の合いがよくないので、細いプラ板を流し込み接着剤で溶かして、文字通り溶接して隙間を埋めています。
 今回は一部OVMホルダーを汎用のエッチング製金具に換装、車体右フェンダー上のバールを0.5mm真鍮線で自作しました。
 フラッシュハイダー付MG13機銃は2つ買うとキットより高くなる、アドラーズネスト製のものです。
 尚、T号戦車の機銃は左右で長さが異なりますが、これは照準を右目で行う関係でレイアウトが左右で異なるためです。T号戦車は短銃身のMG13K型を搭載しているものもありますが、長さ的に国民党軍のA型は通常のMG13だったようです。
 履帯はキットに一枚一枚組み立て式のものが付属しましたが、今回はモデルカステンの「1号戦車A型用」を使っています。ものはB型と同じですが、枚数がA型に合わせてあり、 全部組んだら数枚しか余りませんでした。
 右フェンダー上のワイヤーカッターは先端が丸いものと、よく見られるとがった形状のものの両方が付属しました。今回はとがったほうを使っています。
 マフラーガードの網はキット付属のエッチング製です。
 車体背面の木製ジャッキ台はエッチング製の補強材を取り付けています。
 フィギュアは、中国国民党軍のフィギュアが入手困難なため、鹵獲されたという状況で日本陸軍戦車兵をのせてみました。
 こちらは、可能性としてありうる3色迷彩版です。こちらは最初からA型後期車両のキットから作りました。
 最初まず新車状態で撮影、後にパステルで汚してトーンを落として迷彩を極力均一にしたら白黒でどう見えるのかな、と実験したのですが…あんまり変わらなかったです。
 ただ、履帯は捕獲された当時の向きにしてあります。

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