イギリス海軍 ネルソン級「ロドネー」(1941年/ビスマルク追撃戦時)(1/700 MENG)
HMS NELSON class battleship Rodney(1941)(MENG)
2016年発売の、MENGモデル初の艦船模型です。キットは最も装備品の少ない竣工時を模していましたが、今回はビスマルク追撃戦当時の姿に改造しています。
キットはスナップフィットで部品点数も少なく、その点では初心者向けと言えるかもしれません。しかしながら、ひけもあり、また甲板裏に大きな押しピン跡があり、これを切除しないと上手く船体に甲板の部品が
はまらないなどの欠陥もありました。
フルハルキットとはいえ、値段もタミヤ製の倍以上するので、残念ながらまだまだタミヤ製に商品価値はありそうです。
もちろん、これがMENG初の艦船模型なので、今後に期待したいです。
全体的なディティールは、アオシマの長門とタミヤの阿賀野の中間くらいでしょうか。シャープさでは、タミヤのほうが上です。
キットはフルハル・WL選択式になっていて、ウォーターライン付近の黒く塗られた部位まで別部品になっています。が、これは1941年後半からの特徴です。
ビスマルク追撃戦当時は、まだシンプルにグレー塗装、煙突後ろのマストだけ黒、先端部が白、でした。
キットの砲の可動を活かした状態で完成させています。
尚、ロドネーとネルソンの差異は創建時は特にありません。その後ロドネーだけが艦載機を3番砲塔上に搭載した関係で、カタパルトがあり、ロドネーのほうがクレーンが若干大きく、オフセット配置されたクレーンの位置も
ネルソンのほうが左舷ぎりぎりなのに対して、ロドネーは艦橋よりにクレーンが配置されています。
あとは改装された時期によって塗装と対空兵装、レーダーに差異がみられます。
<艦首>
艦首フェアリーダーはファインモールドのナノ・ドレッドの物を使いました。
錨甲板上の鎖は本物の鎖に換装してあります。
旗ざおは、0.3mm真鍮線製です。
砲撃シーンを想定して、手すりは収納された状態としました。
Fearleads of stem of ship is already included on kit, but fearleads on side is made from plastic plate.
Ancor chains are made of metal chains.
<甲板>
甲板上の小物は殆ど自作に置き換えました。
幸いいい写真が多く残っているので、資料的には困りませんでしたが。
ウインチは、フライホークの部品に交換しています。
通風きのこ類はレジン・金属製部品にしています。
<艦橋・構造物>
マストは真鍮線で新造。
双眼鏡はフジミ製のプラ製部品を使用。
スポンソン裏の支柱は0・4mm真鍮線製です。
パラペーン・救命ボートはフライホークから出たイギリス艦艇用を使いました。どちらもちょっと値ははりますが、出来はすごく良いです。
<武装>
主砲は可動を活かしてキットのままです。
副砲砲身はアドラーズネスト製。
20mm単装・12,7mm4連装機銃・40mm対空機銃(ポンポン砲)はフライホーク製です。2番砲塔上の単装機銃はロドネーの特徴になっています。
裸の10.2cm高角砲は、フライホークのエッチング・レジン・金属製砲身の専用部品を使いました(当時は裸のまま)。
煙突前の機銃フラットは、自作しています。艦橋横の機銃も同様です。
探照灯も、フライホークのイギリス艦艇用の物を使っています。
<後マスト>
後マスト本体は、根元がキットのもので、細い部位が真鍮線製です。
ヤードは真鍮線と、ゴールドメダルのエッチングを使っています。
<張線>
張線は信号旗用・マスト補強用が0.03m、空中線が0.017mm鋼線製です。
<クレーン・カタパルト>
ロドネーだけの装備である艦載機用クレーンとカタパルトは、ゴールドメダルのエッチング製です。
砲撃戦時を想定して、艦載機はのせていません。
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