正規空母「信濃」(1/700 タミヤ)
IJN heavy fleet aircraft carrier Shinano(Tamiya)

IJN fleet carrier Shinano
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 「信濃」は艦船模型として、前々から作ってみたかった船でしたが、残念ながら資料の少ない船ですので数少ない資料の吟味から作業ははじ まりました。
 「日本海軍艦艇図面集」には、「信濃」の一般配置図と甲板のラインが掲載されていますが、詳しい細部形状となるとほとんど不明、というのが現状です。
 それでも、現存する一般配置図・断片的な図面と、東京湾で公試中に偶然撮影された唯一のまともな写真と、同時期に竣工した雲龍型を参考に、 矛盾しない程度にいじくりまわしてみました。
 
<艦橋>
IJN fleet carrier Shinano
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 艦橋に関しては大きさの割りにディティールがいまいち少ない(簡易工事の上、新型 なのだからそっちのほうが正解なんでしょうけど)ので、「隼鷹」型を参考に、防弾板やパ イプを追加しました。
 艦橋の十三号電探はゴールドメダル「大和型」用のものに線を一部追加したもので、一番起倒式空中線についているものは途中で手に入った ジョーワールド製のものを使っています。
 今回は艦船模型でじめて、エデュアルドのエッチングを使いました。ここのメーカーさんのはAFVで一回使ったんですが、アベール製ほ ど細かくないので初心者向けかもしれませんがディティールと、あつぼったさ&柔らかすぎに難有、かもしれません。 
 今回の信濃用は、ディティ−ルはそこそこ、でもあつぼったくて手すりはあまり使えそうになかったものの、艦橋まわりなどではかなり使えました。
 エデュアルド製の「信濃用」エッチングセットには、大和型にあう艦首の飾りがおまけでよけいにはいっているので、これはこれで使えました。

<マスト>
IJN fleet carrier Shinano

 起倒式空中線支柱・機銃はファインモールド製の部品を使用しました。
 空中線は、0.15mm鋼線を使っています。

<飛行甲板>
IJN fleet carrier Shinano
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 現存する比較図にもあるように、日本航空機史上最も広いデッキは、装甲甲板の上に滑り止めも 兼ねてコンクリートがうちこんであり、当然強度甲板のためエキスパンション・ジョイントもありません。 実際「信濃」に着艦された「紫電改」のパイロットさんも「これだけ広ければ初心者でも安心して 着艦できそうだ」とおっしゃっていました。
模型ではこれまた日本空母としては最大の本数を誇る着艦ケーブルをファインモールドのエッチングと、てぐすで表現しています。

<対空噴進弾(ロケット弾)デッキ>
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 このキットでは、ロケットランチャーに九五式射撃指揮装置らしきものがついていますが、ロケット弾が指揮装置に指揮され ていたという資料もなく、むしろ説明文には「発射時は敵に向けた後、要員は退避せねばならず・・・」とあるので、指揮できるようなものなら 最初からそうしている、と判断して指揮装置はオミットしました。勿論、指揮は出来た可能性もあります。
 問題は、艦尾機銃デッキの「兵員待機室」。写真では、キットのものより若干大きく見えます。
 実はこれ、配置図をみてみると、「野菜庫」でもあるようです。最初は船体のほうにあるのかな?と思ったんですが、 横からみた配置図をみてみるとそこはすでに埋まっているので、この飛行甲板下の構造物こそ「野菜庫」とみました。
 野菜庫だとすると、キットより厚みのある構造物だとしても納得なので、床も壁もプラ板で拡張しました。
 爆雷投下軌条を艦尾にすえつけたんですが、そこまで重武装ではなく利根型のように ただ縁にいくつか箱に入っているだけ、だったのかもしれません。

<機銃・高角砲・スポンソン>
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 ブルワークはキットのものを薄く削ったくらいで、兵員待避所はプラ板で製作しました。場所に関しては「大鳳」「隼鷹」を参考にしました。
25mm機銃はファインモールド製エッチングを使用。スポンソンの基本形状はそのままに、ブルワークの上ふち に取り付けられました弾薬箱(昭和19年ごろ、取り出しやすいようにこの位置に弾薬箱をとりつけた写真が他の艦にあります)を0.8mmのプラ棒で作りました。
 高角砲は、フジミのものをベースに0.3mm真鍮パイプで砲身を、側面の補強リブを0.2mm真鍮線でディティールアップしています。
Type89 twin 128mmAA guns are made of fujimi, and I add brass pipes as barrel.

<艦載機>
IJN fleet carrier Shinano
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 艦載機に関しては、おそらく11月18日から20日ごろにかけての2日間離着艦テストが行われたという記録があり(光人社「紫電 改」)、初日が零戦・天山などの在来機、2日目が新型機を使ったテストだったそうで、なかにはオレンジ色に塗装された艦載版 「紫電改」も含まれていたそうです。この「紫電改・改」は、烈風がまにあわなかったせいで、テストパイロットさんの提案で改造された 「紫電改」が用意されたそうです。
 他にも雷電がテストされ、その発進時の視界の悪さと速度が懸念されましたが、意外と成績は良好だったそうです。
 むしろ、最初から艦載機である「流星改」のほうが、着艦の際脚を痛めて、翌日はしけで運ばれていったそうです。
 また、艦上偵察機「彩雲」もこの試験に参加する予定でしたが、結局不参加に終わったそうです。
 艦載機のうち流星は共通部品から、「紫電改」はピットロード製のものを使いました。
According to book From Kojinsha"Shiden-kai", Shinano had tested several planes on boad, both at sea and in the dock.
The test had been placed on Tokyo bay for 2days.1st day was test of previous planes(such as Zero, type 97, Tenzan), and second day had been used for "new planes"test.
That "New planes" was the problem.
The author of the article on book was test pilot of shiden--kai, who had realy landed on Shinano by his special Shiden-kai(painted on orange) which had been made instead of Reppu.
and his article indicates that "several airplanes were tested". that "other" must be other than such as Suisei, Tenzan. so, Saiun can be possible.
Saiun are said to be "never used on aircraft carrier",but there is no other.
Maybe there is still some document about aircraft used by Shinano are remained.

(picture is Shinano carrying Shiden-kai and Ryusei).
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