正規空母「信濃」(フルハル)(1/700 タミヤ&フジミ)
IJN heavy fleet aircraft carrier Shinano(Tamiya)
タミヤ製「信濃」に、フジミ製「大和」の船体下部を接合してみました。
当初はハルのほうが大きかったらどう削ろうかとか思っていましたが、思いのほかほぼぴったりあいました。
ただ、艦尾が若干段差が生じてしまうので、パテでなだらかに整形しています。
大和と信濃の喫水の違いですが、参考までに大和・武蔵要目(福井静夫・日本海軍全艦艇史より)
排水量 T69100t S64000T
長さ L244 WL256
幅 36.9 UW38.9
平均喫水 10.4
信濃
T68060t S62000
長さ 266 WL256
幅38m
平均喫水 10.31
・・・と、10cmくらいしか違いがないので無視してよいと判断しました。
ディティールに関しては、「日本海軍艦艇図面集」には、「信濃」の一般配置図と甲板のラインが掲載されていますが、詳しい細部形状となるとほとんど不明、というのが現状です。
それでも、現存する一般配置図・断片的な図面と、東京湾で公試中に偶然撮影された唯一のまともな写真と、同時期に竣工した雲龍型・形の似ている隼鷹型を参考に、
矛盾しない程度にいじくりまわしてみました。
This kit is based on Tamiya,s kit and hull part from Fujimi,s Yamato.
They fit very well, but there is a bit gap on the stem.
There is about 11cm defference of depth between Yamato and Shinano, but that is almost nothing.
Detail of shinano is unknown, so I reffered that of Junyo, Unryu.
<艦橋>
艦橋に関しては大きさの割りにディティールがいまいち少ない(簡易工事の上、新型なのだからそっちのほうが正解なんでしょうけど)ので、「隼鷹」型を参考に、防弾板やパ
イプを追加しました。
今回は主に、フジミ製「大鳳」用のエッチングパーツ、ファインモールド製プラ・ステンレス製部品を使ってディティールアップしています。。
マストは0.2、0.3mm真鍮線を使っています。
Main mast is mainly made of brass lines.
This time, I used photo-etched parts for Taiho for making detail.
<マスト>
起倒式空中線支柱・機銃はフジミ製の「大鳳」用エッチング部品を使用しました。
空中線は、0.15mm鋼線を使っています。
<飛行甲板>
現存する比較図にもあるように、日本航空機史上最も広いデッキは、装甲甲板の上に滑り止めも
兼ねておがくず混じりのコンクリートがうちこんであり、当然強度甲板のためエキスパンション・ジョイントもありません。
装甲甲板の範囲は不明ですが、厚みは「大鳳」と同じ(継ぎ手方法だけが違う)だそうですので、おそらく「大鳳」同様、エレベーター間だけが装甲化されていたのだと思います。
広さに関しては「信濃」に着艦された「紫電改」のパイロットさんも「これだけ広ければ初心者でも安心して
着艦できそうだ」とおっしゃっていました。
この広い甲板に航空機係留孔をあける作業はたいへんでした。
The aircraft deck of Shinano was covered by saw-dust concrete.
There were no expansion joints.
Armored area is unknown, but tickness of the armor was same as Taiho, so the area should be same too, between the elevators.
I add aircraft fasten holes on the deck.
<機銃・高角砲・スポンソン>
ブルワークはキットのものを薄く削ったくらいで、兵員待避所はプラ板で製作しました。場所に関しては「大鳳」「隼鷹」を参考にしました。
25mm機銃はファインモールド製プラ部品を使用。スポンソンの基本形状はそのままに、弾薬箱を0.8mmのプラ棒で作りました。
高角砲は、ピットロードの2011年発売の新製品を使いました。
Type89 twin 128mmAA guns are made of pitroad.
Type 96 triple anti AA machineguns are from Finemold.
Magazine case is made of 0.8mm plastic lod.
<艦載機>
艦載機に関しては、おそらく11月18日から20日ごろにかけての2日間離着艦テストが行われたという記録があり(光人社「紫電
改」)、初日が零戦・天山などの在来機、2日目が新型機を使ったテストだったそうで、なかにはオレンジ色に塗装された艦載版
「紫電改」も含まれていたそうです。この「紫電改・改」は、烈風がまにあわなかったせいで、テストパイロットさんの提案で改造された
「紫電改」が用意されたそうです。
他にも雷電がテストされ、その発進時の視界の悪さと速度が懸念されましたが、意外と成績は良好だったそうです。
むしろ、最初から艦載機である「流星改」のほうが、着艦の際脚を痛めて、翌日はしけで運ばれていったそうです。
また、艦上偵察機「彩雲」もこの試験に参加する予定でしたが、結局不参加に終わったそうです。
艦載機のうち流星は共通部品から、「紫電改」はピットロード製のものを使いました。
According to book From Kojinsha"Shiden-kai", Shinano had tested several planes on boad, both at sea and in the dock.
The test had been placed on Tokyo bay for 2days.1st day was test of previous planes(such as Zero, type 97, Tenzan), and second day had been used for "new planes"test.
That "New planes" was the problem.
The author of the article on book was test pilot of shiden--kai, who had realy landed on Shinano by his special Shiden-kai(painted on orange) which had been made instead of Reppu.
and his article indicates that "several airplanes were tested". that "other" must be other than such as Suisei, Tenzan. so, Saiun can be possible.
Saiun are said to be "never used on aircraft carrier",but there is no other.
Maybe there is still some document about aircraft used by Shinano are remained.
(picture is Shinano carrying Shiden-kai and Ryusei).
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