日本海軍 空技廠 艦上爆撃機「彗星」一二型(D4Y2) 第601航空隊機(「大鳳」搭載機)(1/48 ファインモールド)
IJN Kugisho aircraft carrier dive bomber D4Y2 SUISEI (Judy) CV Taiho,s plane (June 1944)

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参考文献:光人社 軍用機メカ・シリーズ「彗星/九九艦爆」
    防研資料「あ号作戦戦闘詳報」  
     大日本絵画 川崎まなぶ「マリアナ沖海戦」

 「大鳳」建造に伴い作ってみました。
 折角なので機体は「大鳳」より発進直後雷跡を発見、これに突入して自爆した小松幸男上飛曹・国次萬吉両上等飛曹機(212号機)を模してみました。
 尾翼番号は作戦前には「601」と書かれていたはずですが、実戦の際は舞台番号は塗りつぶされていました。但し、小隊番号の「二D」が書かれていた可能性もあります。
 本機の作成にあたって現在靖国神社に展示されている実機を取材しましたが、残念ながら細部が かなり違っており、結果的にディティールに関しては光人社の本、特に戦後米軍の撮影した写真が最も参考に なりました。

<同体・翼>
全体的に曲線部分など甘くなっていたモールドはデザインナイフで彫りなおし。
 残念ながらキットのままでは段差が各所にある為、パテで整形しました。
 エンジンまわりの汚れは水冷エンジンの整備をしていた人の証言を得られなかった為、 内部の熱田エンジンの配管と、同じエンジンだった「飛燕」の整備風景を参考に若干の油のにじみをクリアー イエローとオレンジの塗装で表現しました。
 塗装は学研の本を参考に後型のものとされるものにしましたが、マリアナ沖海戦時一部では既に日の丸の白縁の塗りつぶし が行われていたそうです。模型では見栄えを優先して白縁はそのままにしました。
ピトー管はファインモールドから出ている真鍮製部品を使用しました。
翼端灯はあまっていた零戦用の透明部品を流用しました。
 今回は幸い、金属製の部品の入ったキットが手に入ったので、脚の強度があがっただけでなく、ちゃんと排気管も穴が開口されています。

<コックピット>
彗星の艦爆版は、風防前面が平面になっていて、爆撃照準機は望遠鏡型のものではなく光像式の 九八式射爆照準機2型を搭載していました。
計器類はファインモールドの純正エッチングを使用。
 7.7mm旋回機銃は金属製、フィギュアはモデルカステン製を使いました。


<引き込み脚>
 ブレーキパイプは3mm真鍮線にて再現。このブレーキパイプ、靖国神社で保存されている機体ではまるで 違う位置にある為、終戦後米軍が調査のために撮った写真を参考に取り付けました。
 脚カバーもファインモールド製エッチングを使用したおかげで、実際に塗料をはがすことで下地の銀色が出てきました。

<武装>
 「NAVYYARD」vol.4にて「第1航戦では作戦前夜に艦爆の右翼に増槽を取り付けることが決められ」 たとの情報(残念ながらソースは不明)があった為、これを再現してみました。
 ただし、「マリアナ沖海戦」には「瑞鶴」に搭乗されていた本田博さんの証言として 「250kg爆弾と増槽2本を着けての発艦は初めてであったが・・・」との記述もあり、2本であった可能性も あります。
 7.7mm旋回機銃はキャノピー内部に収容された状態で再現。
 機首の機銃口はドリルで開口した後、真鍮パイプで銃口を追加する予定でしたが、図面を見ると機銃本体は だいぶ中にあって外から殆ど見えなかったようなので、ただ穴だけあけてあります。
<塗装>
塗装は当時の基本だった洋上迷彩。
 排気管の汚れ・焼けをクリアーオレンジ・クリアーブルーで表現、パステルですすも追加しています。


IJN Kuugisho Carrier bomber "SUISEI"(D4Y2)


References: kOJINSHA "99KAN-BAKU/SUISEI"
Dainihonkaiga"MArianaoki kaisen"(author: Manabu Kawasaki)

This model reproduces CV"TAIHO",s No.212 Komatsu and Kunitsugi aircraft sergeants plane. which did a suiside attack, to a comming topedo toward TAIHO just after it,s launch.
Tailcode of unit number "601" was paited over during the mission, maybe team number "2D" was painted somewhere.
Detail of the aircraft is mainly being reffered to pictures taken by US after war, even though a real plane is being exhibited at Yasukuni-shrine. because the existing SUISEI at Yasukuni is although valuable, there is a problem in the details.

Unfotunately, there are several steps on kit, which should not be and looks not smart as an aircraft.
I used putty to bury steps, and make it smart.
As I could not find out how the real plane will be dirty by oil, I reffered picture of type 3 fighter(having same ATSUTA engine) to make dirt by painting.
Painting of Suisei is based on early model,s method, but there are some documents say that the white ling on HINOMARU had painted over in another unit, just before Ago-operation.
Piton tube is made of brass line.
Model 11 is identicle by having almost same targetting unit like ZEKE, and it had flat front window.
I replaced front window glass to flat one, and uesd photo-etched parts to decolate targetting device.

Brake oil pipe is being add by brass line.
The tire becomes dented for weighting slightly.

According to DAinihonkaiga,s "NAVY YARD" vol.4, "the 1st flight unit had equiped one chip-tank on under theright wing".
But according to the testimony described by pilot of Zuikaku, Hiroshi Honda, in "Marianaoki kaisen" says:"we carried 250kg bomb and 2 tanks". so there are possibility of carrying 2 tanks under the wing.

Pipes are painted by clear orange and blue ,as if it is being burned by heat.


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