帝国海軍阿賀野型軽巡洋艦「矢矧」(昭和20年4月・天一号作戦時)(1/700 タミヤ)
IJN Agano clas light cruiser Yahagi (april 1945, Tamiya)

帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
先行する「浜風」、右手に見えるのは「冬月」帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi

 天一号作戦時の第2艦隊各艦のポジションは、このように戦闘詳報に書かれていました。
第1警戒態勢の時は大和をしんがりに対潜哨戒しながら進み、第3体勢になると大和を取り囲む形になっています。各艦はおよそ1海里離れています。
Positions of 2nd fleet descrived on official report
On the frist alert position, destroyers sail first to alert submarines, and 3rd position is circling Yamato as protecting against aircrafts.each ships are separated about 1 seamile.
昭和20年4月8日の第2艦隊帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi

参考文献:   
     光人社「写真 日本の軍艦3」   
    KKベストセラーズ 「日本海軍全艦艇史」
    モデルアート「艦船模型」誌19号「阿賀野型・大淀」    
    海人社「写真 日本の軍艦」別巻図面集  
    グランプリ出版「日本の巡洋艦」  
    海人社「特別攻撃隊の記録<海軍編>」押尾一斉
Referring books:
Kojinsha ”Pictures of IJN vessels”
KK bestsellers “History of all IJN vessels”
Modelart "KANSEN-MOKEI" vo.26 "Takao class"
Grand prix press “Japanese cruisers”
Kaijinsha “MARU mechanics2 IJN heavy cruisers”
Kaijinsha “Recrod of special attack of IJN"

 自分が生まれる前から存在するのに、いまだに出来がいいと評判のタミヤ製キットをベースに製作しました。
 
 
This model is based on Tamiya,s kit.




<船体>
 見事に表現された舷側の汚水捨て管と電路はそのままに、鉄板の継ぎ目だけをデザインナイフでけがいで表現しています。
 アンカーは、ファインモールドの「ナノ・ドレッド」シリーズの部品を使いました。
 甲板上の通風きのこなどのアイテムも、ほどよく表現されていますが、ひけを恐れたのか、大型のきのこなどは再現されていませんでした。
 むしろ好都合だったので、真鍮製の通風きのこに換装しています。
 

On the original kit, degaussing cable and pipes on the side were already molded. so, I only add seems by scratching.
Anchor is made of plastic parts from Finemold.
Original reels , ventilators and winches are removed and replaced new ones, mainly made of plastic lods.
 
<飛行甲板>
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi

 今回は、飛行甲板は限定品のジョーワールド製エッチングを使っています。
 これは考証もしっかりしていますが、繊細なプラでは表現しにくい肉抜き穴だらけの甲板や、昇降口、そして滑り止めつきの甲板など、とても ほかではまね出来ないものでした。


<主砲塔>
 主砲砲塔はキットのものに継ぎ目を追加して、ジョーワールド製部品でディティールを追加しています。
 砲身は、クリッパーモデルの真鍮製です。
 砲身上面は、艦橋からみて旋回角度がわかりやすくなるように、白く塗装されています。

detail of main gun turrets are made of photo-etched parts from Joeworld .
Gun barrel is made of brass parts.
 Upper side of barrel is painted in white, in order to know which direction they are moving from the bridge.
<艦橋>
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi

 ジョーワールド製の窓枠は、正面だけ窓枠が狭くなっているのをどう処理するかで2種類のエッチングが入っていました。
 艦橋そのものは特にいじっていませんが、若干キットのままでは傾斜気味だったのでやすって平面にしています。
 各種観測装置・双眼鏡類はジョーワールド・ファインモールド・ハセガワ製エッチングを使用しました。
 キットでは13号電探は2基になっていますが、写真で確認すると1基だけのようです。


Benoculars and other observation equipments are from HASEGAWA,Finemold, Joeworld,s parts set.
Blowers and ladders are made of brass lines.
The original kit had 2 type 13 rader, but picture shows that she equiped only 1 on mast.
<高角砲・対空機銃>
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi

 8cm連装高角砲はキットのものをベースに、砲身を0.3mm真鍮パイプで作っています。
 探照灯はファインモールド製の透明部品を使いました。
 3連装機銃もファイン製のものを使用しました。
 単装機銃は、ジョーワールド製の、銃身の独立したものを使っています。
 機銃弾薬箱は、0.8mmプラ棒をきったものと、ピットロードの部品セットの弾薬箱を使いました。
 後部甲板上には8角形のブルワークで囲まれた機銃を配しましたが、これは写真で判断しました。

12.7cm twin AA guns are from parts from Pitload, gunbarrels are made of 0.3mm brass pipes.
AA machineguns and serchlights are from Finemold.
Single 25mm machineguns are from Joeworld.

<航空兵装>
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi


 天一号作戦当時の「矢矧」は、2機の零式3座水偵を搭載していました。
 特攻作戦に参加させる趣旨としては、「艦隊突入の30分前に戦場に到着。敵情報告後、艦隊指示により上空に吊光弾、或いは、照明弾を投下し、 味方誘導任務終了後は敵艦隊、空母不在時は大型艦艇に体当たり攻撃を実施し、戦果拡大のため60kg爆弾2発を装備すべし」とされていました。
 これどこまで本気なんだ、と思いますが、海上特攻自体がそんなものでした。
 しかし、艦載機は天一号作戦時の「矢矧」においては実際は上記趣旨とは異なる運用をされています。
 1号機、富原辰一少尉機は、4月8日0850(「最後の巡洋艦 矢矧」によると0815)に対潜哨戒のため発艦し、指定基地(当初は古仁屋、後に佐世保に変更)にて待機を命じられました。
 しかし2号機は最初から飛ばす気がなかったのか燃料も抜かれ、エンジンも外された状態だったそうです(模型でも、エンジンを外した状態にしています)。
 この2号機は、沈み行く「矢矧」の写真からは見えにくいのですが、その後に撮影された写真では確かに日の丸のついた翼が海面に浮いていることが 確認できます(あるいは、既に破壊されて落下しており、水面に浮いていたのは残骸か、予備の翼だったのかもしれません)。
  尚、2号機の榎本政則上飛曹は戦士されています。


 
On the last misson, Yahagi carried 2 of type0 3seats recon plane.
The official purpose of these plane was: "Taking off the ship 30 minutes before reaching enemy fleet, reporting enemy infomation, dropping flash granade, and BEAT ENEMY by own plane with 2 of 60kg bomb".  
But actualy, these plane was never used like that.
1st plane, belonging (shoui) Tatsuichi Tomihara,had flown from Yahagin in 8th april, 0850, to make unti-sub recon.
He was ordered to fly back to base (first to Koniya, after changed to Sasebo), and wait.  
2nd plane, belonging (Hiso) Masanori Enomoto, had no chance to fly. gas and engine was taken off, and himself died too.
On the last picture, remains of aircrafts are identcle, but that plane itself is not seen on the picture taken just before.
maybe, plane was alrady destoryed , and only wing was floating on surface of the sea.  





<後マスト>
帝国海軍軽巡洋艦「矢矧」IJN cruiser Yahagi

 特徴的な一本マストは真鍮線製ですが、ステーなどはジョーワールド製エッチングを使っています。
 クレーンは、どうやら上げた状態で固定されているようです。
 
 

single mast is made of brass line, and small equilpents are from Joeworld,s photo-etched parts.


<その他>
 空中線は鋼線製です。
 

Antenna line is made of steel line.

「巡洋艦」に戻る