帝国海軍戦艦 大和(昭和十九年10月25日)(1/700 タミヤ)
IJN battleship Yamato(25th oct.1944)(Tamiya)



参考文献:
学研 歴史群像シリーズ54 戦艦「大和・武蔵」
防衛省図書館 【 レファレンスコード 】C08030716800「昭和19年10月17日〜昭和19年10月24日 軍艦大和.武蔵戦闘詳報 (捷1号作戦.菲島沖海戦)(2) 」
 昭和19年10月25日、捷号作戦当時の「大和」を模してみました。
 ブルネイを出航後、甲板は黒く塗装されており、この姿で戦闘状態となりました。
 タミヤのキットをベースに、ゴールドメダル・ファインモールド・ハセガワ・ピットロード・ジョーワールド製エッチングなどでディティールアップしてあります。
Model is based on Tamiya,s Yamato kit.decolated by photo-etched parts from Finemold, joe world, Hasegawa, so on.
<錨甲板・前甲板>

 甲板は、やすりで凸モールドをおとしてから、デザインナイフで材木の目をいれておきます。
 さらに、材木の配置パターンを横線で入れておきます。
 グレーチングの錨見台は、ジョーワールド製エッチングを使用。
 錨甲板の鎖は本物の鎖に換装。
 甲板のふちにみられる白い点は、艦橋から見たときに被弾箇所をわかりやすくするためのものらしいです。
 間隔も等間隔ではないので、フレームのきりのいい番号を区切りのいい数で表現していたのではないかと思います。
 
<舷>
 側面はデザインナイフでけがいて鉄板の継ぎ目を表現、閉塞された窓は0.5mmプラ棒をスライスしたもので表現してみました。
<主砲>

 46cm砲は真鍮製ひきものに換装。ラッタルはジョーワールド製のエッチングを使用。
 パーペットの補強板は銅板製です。
<副砲>
 15.5cm砲は砲身を真鍮製のものに換装。
 側面はデザインナイフで線をいれて放熱板を表現しています。
 砲塔基部の、おそらく放熱用と思われる穴も加工したんですが・・・ほとんど見えません。また、砲塔基部背面にはパラペーンを配置してあります。
<デッキ上の機銃>
 対空機銃ですが、昭和19年7月24日付けの兵装増備状況調査では、単装機銃は大和が26基、武蔵は25基搭載となっています。が、正確な位置は不明です。 3連装機銃の配置は有名な米軍の撮影した写真からわかるのですが、甲板上にたくさんあったとされる単装機銃は小さすぎて見えず、場所は特定できませんでした。ただし、 艦尾や第2砲塔左右等、判明している一部は証言に基づき配置しています。砲塔そばの機銃は、普段は防水布にくるんで、パーペットに設けられたラックに収納されていたそうです。
 甲板上には実際は主砲ブラストで殆ど役に立てなかったという単装機銃(ファインモールド製)を配しています。弾薬箱はプラ角材で作りました。

<艦橋>

 艦橋上の二一号電探は若干実物より大きいのですが、非常に形のよいジョーワールド製エッチングに代えています。
 ファインモールド製部品の二二号電探のラッパの内側は白く塗られていたそうですが、これだと塗ってもわかりませんね。
 艦橋前面側壁には、同じくファインモールド製のプラ部品の逆探を装備しています。
 艦橋の連装13mm機銃はジョーワールド製エッチングを使用。
 艦橋後部は「大和」「武蔵」の数少ない識別点のひとつです。ここは各社エッチングの手すりなどをまげてそれらしく作りました。
 信号灯類は、ファインモールドの透明部品製。
 艦橋トップの防空指揮所には、ピットロードとジョーワールド製の双眼鏡を配置。
 窓枠もジョーワールド製エッチングですが、艦橋背面の窓は正確には6角形だったようです。
 旗甲板も拡張しています。索は、0.15mm鋼線製です。
<煙突>
 煙突まわりの蒸気捨て管の一部は、真鍮線で作り変えてます。
 煙突脇の探照射燈(サーチライト)は、ファインモールド製の透明部品に換装しています。
<空中線支柱>
 竣工時の写真を参考に、真鍮線で組みました。
 よく見ると、小さな探照燈が支柱の中段あたりに載っています。
 艦尾のクレーン上にある、途中で角度の変わっている空中線支柱はジョーワールドのエッチング製です。
 十三号電探はファインモールドのプラ部品を使ってみました。
<対空砲・機銃>
 高角砲砲身はアベール真鍮製に換装。
 射界制限装置は0.2真鍮線製。3連装と、裸の機銃はどれもファインモールド製です。

<艦尾・飛行甲板>

 飛行甲板上のリノリウム歩行帯はジョーワールド製エッチングパーツを使用。
 飛行機運搬軌条もジョーワールド製。  昭和19年の通達で大型艦船にも対潜用に爆雷を搭載したそうなので、艦尾に爆雷の入った箱を追加しました。この爆雷の存在は元乗員さんも証言されていますが、ボックスタイプではなく、 軌条式だったかもしれません。
 射出機基部直前にあるアンカーは「中錨」「小錨」と呼ばれ、それぞれ役割が違うため左右でサイズが異なっています(「副錨」という呼び方は誤り)。左右どちらがそれだったのかはわかりませんが、 片方はキットのものを使い、片方をファインモールドのプラ製部品に換装しています。 <航空機>
 作戦中、艦隊の飛行機はほとんど退避させており、大和と武蔵が搭載していた零式水上観測機が唯一の艦隊の航空機だったそうです。一機だけ搭載しました。

<空中線>
 空中線は、モデルカステンから出ている金属線の0.1mmを使いました。
HOME